2016年10月4日火曜日

コンピュータープログラミング教室が盛況だ。

2020年度に小学校で必修化される「プログラミング」.

プログラミングとは、コンピューターに対して、人間の意図通りに動作するように命令すること。

そのコンピューターのプログラミングを子供がたのしみながら学ぶ民間の教室が増えていると全国紙にでていました。

2020年度には、小学校で必修化される予定で、今後、民間の教室もさらに増えそうだ。


そんな中、都内の駅ビルの一室で小学生約60人が、パソコンの画面を真剣に見ながら、マウスを動かしていた。

1,2年生が取り組むのは、初心者向けプログラミングだ。

小学2年の女児(8)が作っていたのは、
雲にいるサルをオウムが助けるというコンピューターゲーム。

「X座標を10ずつ変える」
「~まで待つ」

などと書かれたブロックをパソコン画面上で並べて、サルやオウムの動きを決める。
 
専用言語は英語で、命令するものが多く、そのための専門家がいる。
 
しかし、近年は、ブロックを並べたり、絵を描いたりして命令することができるようになり、初心者でも気軽にできるようになってきた、という。

この教室は、教育企業「シーエーテックキッズ」が2013年から展開しているもので、小学生を対象に東京や大阪、福岡など全国8か所に教室がある。

この女児は、7月からこの教室に通い始めた。

「キャラクターを選んだり、大きさを変えたり、自分の好みで作るのが楽しい」と話している。
母親(48)は「IT(情報技術)の分野に、進んでほしいというわけではないが、将来何かの役に立てばいい。習い事の一つです」と話す。

 
本格的なプログラミングを学ぶ中高生もいる。

教育企業「ライフイズテック」の教室に通う千葉県浦安市の中学3年生(14)は、
自閉症で言葉のコミュニケーションが難しい人たちのだめのアプリを今年6月に開発し、ソフトの配信サイトに公開したという。

自閉症の人が意思を伝えるだめに使う「絵カード」をタプレット上に表示できるようにしたという。

こうした小中高生を中心にしたプログラミングの教室を開く企業団体は全国で40以上ある。
東京など大都市が中心だが、中には地方でスクールを運営するところもある。

アイルランドに本部がある非営利団体が展開する「コーダー道場」は、
7~17歳を対象にプログラミングを無料で学べる教室で、東京、大阪、奈良など日本に約50か所あり、ボランティアが自主的に運営している。
 
また、発表の場も増えている。

角川アスキー総合研究所などは、今年初めて、プログラミングの小中学生向け全国大会を開催している。

発表の場を作ることで、関心を高めるのが狙いだ。
国も今後、プログラミング教育に力を入れる方針で、2020年度に小学校で必修化する方針だ。

ただ、教育現場ではプログラミングを教えるノウハウがないため、民間の企業や団体などとの連
携が課題になりそうだ。

NPO法人CANVAS(東京)は、これまでに約120の自治体や学校、団体と連携して、指導者研修やワークショップなどを行ってきた。
同団体理事長で、慶応大学准教授の石戸奈々子さんは、
[プログラミングを学ぶというより、試行錯誤しながら新しいものを作り出す力や論理的な思考などを学んだり身に付けたりすることが大切」と話している。
 
ようやく目に見える感じで動き出した「プログラミング教育」

論理的な思考を育む機会にもなるはずで、今後の展開が楽しみである。


関連参照

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