2016年12月28日水曜日

爪のことフットケア外来のこと

歩いていて、

足のアーチを生かした重心移動ができないと、
爪に上から適度な力がかからないことから

「巻き爪」「陥入爪」(かんにゅうそう)等になる危険がでてきます。


爪が皮膚に食い込んで痛くなり歩行に支障を来すのです。


また人は本来、爪があることで、指に力を入れて歩くことができています。

その爪の伸び方が適切でないと、転倒しやすくもなるのです。

 
特に高齢者は一度転倒すると、骨折を機に寝たきり状態となったり、その恐怖心から家に閉じこもったりして、衰弱するケースもあります。

健康寿命を縮めてしまいかねませんので、転倒時などは専門家の診断を受けましょう。

医療行為としてのフットケアは、
足や爪の変形のほか、たこ・うおの目等の皮膚の病気にも対応しています。

ただ、足に壊疽が起こり得る、糖尿病の患者以外を対象としたフットケア外来のある医療機関はごくわずかです。

「フットケア指導士」等の資格を持つ医療従事者もいますが、まだ十分に活躍できていないのが課題といわれています。

2016年12月18日日曜日

海洋ゴミの問題②


海洋ゴミの人体への影響については、
今の現時点では、一応「ない」と考えられている。


マイクロプラスチック浮遊数が世界有数の東アジアの海域でも、海水1トン当たり3~4個程度なのだ。

海水浴をしたり、魚を食べて影響か出るという段階ではないのだ。

 
ただ、研究者の多くは海洋ごみの今後の増加を懸念している。

生態系への影響が確認されたのは実験室内の話だが、それが自然界での影響が確認されてからでは、もう手遅れだ。

プラスチックは分解されないし、細かくなってしまったら回収できないのだ。

浮遊する濃度が増え続けたら、人体への影響が現実のものとなる可能性はある。


現状は、最悪のシナリオを考えつつ、研究・予測している段階だといえる。


解決には、何が必要なのでしょうか。


現在の文明はプラスチックに、よって立っている側面がある。

もちろん、プラスチックを使わないのが理想だが、そういうわけにもいかない。

プラスチックがない産業構造も考えにくい。だから、一筋縄ではいかない難しい問題といえる。
 
あえて言うなら、「使わなくてよいプラスチックは使わない」という社会構造の変革が必要なのだ。


しかし、それは、文明の変革といってもよいでしょう。

例えばビニール袋やペットボトルなど、使い捨てが前提のプラスチック製品は「本当に必要なのか」というところから始めて、必要最小限のプラスチックしか使用しない社会構造を築かなくてはならない。

具体的な事例としては、米カリフォルニア州ではレジ袋の規制が始まっている。

根本的な解決に直結するわけではないが、こうした先例を徐々に広げるしかないのだ。


プラスチックの便利さを手放すには、覚悟が要求される。

社会の共通認識を世界的に育むという文明の「体質改善」が重要となってくる。

ポイ捨てがマイクロプラスチックを生み出す、との意識を広げる必要があるからだ。

この点では、教育が果たす役割は非常に大きいといえる。


専門家やNGO、産業界などの意見を踏まえ、必要があれば大胆な法規制を世の中のコンセンサスを得た上で進めることが求められる。

海洋ゴミやマイクロプラスチックは国境を越えて移動するので、マイクロプラスチックの多い東アジアの海域調査では、日中・日韓など国をまたいでのリサーチが必要である。


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2016年12月8日木曜日

海洋ゴミの問題①



世界や日本における漂流・漂着している海洋ゴミの問題はすでに世界的課題となっている。

実際、世界のプラスチック生産量が急増する中、2010年時点で480万~1270万トンのプラスチックが海に流出しているというのだ。

2015年にドイツのエルマウで開かれた先進7カ国(G7)首脳会議では、プラスチックゴミによる海洋汚染が世界的課題となっていると初めて首脳宣言に明記されている。


また、今年5月のG7伊勢志摩サミットでも海洋ゴミへの対処が再確認されてもいる。


特に、人口の多いアジアでは多くの海洋ゴミが発生しているのだ。
陸上から海洋に流出したプラスチックゴミの発生量は、中国を筆頭に、トップ10のうち6力国を東アジアと東南アジアの国が占めている。

どうしてこれらの国々なのか?

それは、消費が多く、廃棄やリサイクルのシステムもそれほど整っていない、ということが背景にある。


では、日本は、というと30位で国内から流出するゴミの量は比較的少ないが、東アジアの海流の下流に位置し、大量のゴミが漂着してきているという。その7割がプラスチックゴミなのだ。


プラスチックゴミは、壊れにくく水に浮くため、生活圏から川などを経由して海流に乗り、遠くの海岸などへ運ばれている。


プラスチックは紫外線や寒暖差などで、もろく細かくなり、波にさらわれて海を漂う。

こうしてできた5ミリメートル以下のプラスチックゴミは、「マイクロプラスチック」と呼ばれている。


下水処理をすり抜けて自然環境に流出していて、日本周辺海域におけるマイクロプラスチックの数は、平均的な世界の海の27倍に上るという報告もある。


では、マイクロプラスチックは生態系に影響を与えているのか?

マイクロプラスチックに関しては研究者の中でも、ここ5年で関心が急速に高まってきているという。


最近では、エピやカニ、市場で売られている魚といった海洋生物、海鳥などからマイクロプラスチックが発見されたという報告が増えているからだ。

世界中の海に漂うマイクロプラスチックが、生態系の中に入り込んでいるのは確かだといえる。
 
ただ、これが生態系への影響がある否かは、まさに研究の真っただ中である。

あまり影響がないという論文がある一方、例えば東京農工大の高田秀重教授のグループは、室内実験を通して、マイクロプラスチックに付着した有機汚染物質が生態系に蓄積される可能性を指摘した。
 
あるいは、マイクロプラスチックをプランクトンや稚魚などの魚介類が食べると、成長阻害や生殖障害が起こるという研究もある。


プラスチック自体は栄養でも毒でもなく、大型の生物が食べる分には問題ないが、小型の生物が食べると無駄なエネルギーを消費してしまうためだ。

海洋ゴミの問題は、どこか心の隅にでも置いておくことが必要なのだ。


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2016年11月12日土曜日

座る時間と肩こり・腰痛

あなたは1日何時間くらい座っていますか?

1日じゅうパソコンに向かって仕事をしているオフィスワーカーは、1日6時間以上座っているといわれています。

最近では、オフィスワーカーでなくとも、家で座りっぱなしという人が多く、学生や家庭の主婦でさえ、昔に比べれば座りっぱなしの時間が増えています。

そういう人が陥りゃすいのが、慢性的な運動不足と腰痛や肩こりです。

「座りっぱなしの時間が長いと、生活習慣病のリスクが上がる」という研究結果が報告されて話題になったことがありましたが、肩こりや腰痛も、いまや立派な国民病となっています。

厚生労働省の調査でも、日本人が抱える自覚症状の第1位と第2位は、男女ともに肩こりと腰痛が占めています。

2013年に発表された
米ワシントン大学と東京大学などによる共同研究「2010年の世界の疾病負担研究」では、
「日本人の健康長寿の最大の脅威」は意外にも腰痛だったというセンセーショナルな結果が報告されているくらいです。

残念ながら、肩こりや腰痛については、これほど医学が発達している現在でも、その発症メカニズムや治療法は明らかになっていません。

ただ、座りっぱなしで動かない時間が長い人ほど、運動不足、猫背などの悪い姿勢、長時間同じ姿勢をとることによる筋肉の緊張、関節への負担、血流の悪化などが顕著となっていくのはたしかです。

そして、そこへ拍車をかけるのが、加齢による筋肉量の減少です。

加齢で筋肉量が減少してくると、体を支える力が弱まって骨や関節に負担がかかり、それだけでも肩こりや腰痛になりやすくなってきます。

40代以降に屑こりや腰痛に悩まされる人が増えるのも、加齢による筋肉量の減少と無関係ではないでしょう。
 
寝たきりも困りますが、先ほどの研究報告でもいわれているように、肩こりや腰痛も健康長寿にとつての脅威です。

筋肉を鍛えることによって症状をある程度抑えられますから、ウォーキングなどで全身の血流をよくするとともに、少しきつい筋トレをして筋肉を強化していきましょう。

腰痛は、大腰筋をはじめ、人腿直筋、人腿筋膜張筋などを鍛えると効果的で、ここを鍛えることで肩こりも緩和されるといわれています。

いずれも、加齢で衰えていく筋肉ですから、これらを中心に筋力を鍛えていきましょう。

寝る前は自律神経のひとつである副交感神経が優位になって緊張した筋肉がゆるみやすくなっていますから、寝る前に行なうとより効果的です。

いま腰痛や肩こりなどをもっている人は、むしろ将来の筋肉の衰えを防ぐチャンスだと思って筋トレにチャレンジしていきましょう。


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2016年10月4日火曜日

コンピュータープログラミング教室が盛況だ。

2020年度に小学校で必修化される「プログラミング」.

プログラミングとは、コンピューターに対して、人間の意図通りに動作するように命令すること。

そのコンピューターのプログラミングを子供がたのしみながら学ぶ民間の教室が増えていると全国紙にでていました。

2020年度には、小学校で必修化される予定で、今後、民間の教室もさらに増えそうだ。


そんな中、都内の駅ビルの一室で小学生約60人が、パソコンの画面を真剣に見ながら、マウスを動かしていた。

1,2年生が取り組むのは、初心者向けプログラミングだ。

小学2年の女児(8)が作っていたのは、
雲にいるサルをオウムが助けるというコンピューターゲーム。

「X座標を10ずつ変える」
「~まで待つ」

などと書かれたブロックをパソコン画面上で並べて、サルやオウムの動きを決める。
 
専用言語は英語で、命令するものが多く、そのための専門家がいる。
 
しかし、近年は、ブロックを並べたり、絵を描いたりして命令することができるようになり、初心者でも気軽にできるようになってきた、という。

この教室は、教育企業「シーエーテックキッズ」が2013年から展開しているもので、小学生を対象に東京や大阪、福岡など全国8か所に教室がある。

この女児は、7月からこの教室に通い始めた。

「キャラクターを選んだり、大きさを変えたり、自分の好みで作るのが楽しい」と話している。
母親(48)は「IT(情報技術)の分野に、進んでほしいというわけではないが、将来何かの役に立てばいい。習い事の一つです」と話す。

 
本格的なプログラミングを学ぶ中高生もいる。

教育企業「ライフイズテック」の教室に通う千葉県浦安市の中学3年生(14)は、
自閉症で言葉のコミュニケーションが難しい人たちのだめのアプリを今年6月に開発し、ソフトの配信サイトに公開したという。

自閉症の人が意思を伝えるだめに使う「絵カード」をタプレット上に表示できるようにしたという。

こうした小中高生を中心にしたプログラミングの教室を開く企業団体は全国で40以上ある。
東京など大都市が中心だが、中には地方でスクールを運営するところもある。

アイルランドに本部がある非営利団体が展開する「コーダー道場」は、
7~17歳を対象にプログラミングを無料で学べる教室で、東京、大阪、奈良など日本に約50か所あり、ボランティアが自主的に運営している。
 
また、発表の場も増えている。

角川アスキー総合研究所などは、今年初めて、プログラミングの小中学生向け全国大会を開催している。

発表の場を作ることで、関心を高めるのが狙いだ。
国も今後、プログラミング教育に力を入れる方針で、2020年度に小学校で必修化する方針だ。

ただ、教育現場ではプログラミングを教えるノウハウがないため、民間の企業や団体などとの連
携が課題になりそうだ。

NPO法人CANVAS(東京)は、これまでに約120の自治体や学校、団体と連携して、指導者研修やワークショップなどを行ってきた。
同団体理事長で、慶応大学准教授の石戸奈々子さんは、
[プログラミングを学ぶというより、試行錯誤しながら新しいものを作り出す力や論理的な思考などを学んだり身に付けたりすることが大切」と話している。
 
ようやく目に見える感じで動き出した「プログラミング教育」

論理的な思考を育む機会にもなるはずで、今後の展開が楽しみである。


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2016年9月19日月曜日

「ドローン」を活用した公共工事

日本政府は、民間企業が公共工事を受注した場合に、測量や設計などに小型無人機「ドローン」を活用することを実質的に義務化する。

「未来投資会議」で表明し、今年度中に実現に向けて具体的な計画をつくる。

これは現場作業員の不足が深刻化するなかで、ドローンを使った最先端の工事を通して、効率化や省人化を図るという。

政府は国発注の3億円以上の公共工事を対象にドローンなど先端機器の義務化している。

これを地方自治体が発注する工事にも広げる。

ドローンを建設工事に活用すれば地上で行う測量に比べて現場の地形データを短時間にえることが出来る。

そのデータはコンピュータによる設計、施工計画に活用され、通信機能付きの建設機械があれば自動の作業が可能になる。

効率化で工期が縮まるだけでなく作業員の数も少なくて済む。

建設業界では現場作業員の高齢化などが進み、2025年に130万人の働き手不足が見込まれて
いる。

先端技術を導入することで「3K」のイメージを変え人手不足の解消にもつなげることも期待されている。

その一方、地方の業者がドローンや高機能の建設機械を導入することが要求されるため、政府は
あおの対策のために税制や金融などの面からの支援を行うことを検討している。



関連参照

「ドローンの時代」
ドローン宅配
漁業被害減少にドローン活用

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2016年9月9日金曜日

「プログラミング教育」のはじまり。

総務省は9月から、コンピューターを使った「プログラミング教育」の授業を、全国の小中高校など約20校で試験的に始めるという。

プログラミング教育は2020年度から小学校で必修となることか決まっており、指導方法などの課題を洗い出す考えだ。

プログラミング教育は、情報技術(IT)分野の人材育成などが狙いで、2020年度に小学校で必修となり、中学校、高校でも21年度以降に拡充される。

モデル校では、放課後や土日を使ったプログラミング教育の課外授業を行う。

たとえば、徳島県の小学校で、郷土芸能の人形浄瑠璃風のロボットをプログラミングで動かす体験をするという。

山口市の小学校では、3Dプリンターで作ったロボットを動かす授業が行われる。
  
プログラミング教育の開発や指導者の育成などの準備は十分に進んでいないのが実情で、必修化を巡り、教員らには混乱を懸念する声もある。

総務省はモデル校での取り組みをインターネット上に蓄積し、効果的な指導法を確立する材料としたい考えだ。

総務省は2017年度までにモデル校を倍増し、プログラミングの能力に秀でた児童や生徒向けの授業も実験的に行うとしている。

17年度予算の概算要求などに6億円を盛り込んだ。


関連参照
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人型ロボット

2016年8月27日土曜日

社会インフラとしてのドローン活用

社会インフラとしてのドローンの活用の可能性を探る動きがある。

ことしの7月から国の研究機関である国立情報学研究所が東京の奥多摩町と共同でドローンと人工知能(AI)を使い「生活改革」を目指す実証実験をはじめたのだ。

どのような研究を行っているのだろうか。

奥多摩町にどのような課題がありそれをいかに解決できるのか。
2年間で成果を上げたいとしている。

具体的にはAIを活用して複数のドローンを自動飛行させ、日用品や食品、図書館の本、医薬品や高齢者など必要な人に届けるシステムを開発する。獣害を防ぐため、サルなどが人間の居住権に近づく前に追い払う技術の開発に対する町の期待も大きいようだ。

また、地域活性化へラフティングなどの水上スポーツの撮影を通した町の魅力度アップにも貢献するとしている。

また、防災面でもその活用が期待されている。同研究所では、撮影した映像の解析を重ねてデータの特徴を認識するディープラーニング(深層学習)の技術なども開発している。

こういった技術なども活用して火災や土砂崩れの兆候などを捉えて通報する技術なども確立したいとしている。

また、土砂崩れや大雪などで孤立した集落への救援物質の輸送などもドローンは比較的簡単に出来るのだ。だから社会インフラとして使えるドローンの技術の確立が基本となる。

ドローンの強みとして輸送コストが安いということが上げられる。一回、飛ばすのに数十円しか掛からない。

大きな荷物も小分けすればいいだけのことだ。

さらに傾きなどを検出して制御するジャイロシステムを備え、ある程度の強風にも耐えられるという。
航続距離も伸びていくだろう。

こうした強みとソフトウエアの研究成果がうまく融合すれば山間部や離島などにおける生活が劇的に変わる可能性がある。


ドローンの普及で人と人の関わりが希薄になりはしないか、という問いかけもある。

が、そうとは限らない、と思える。

奥多摩町の実証実験では、集会場などをハブ(拠点)とし、複数のハブをドローンがつなぐ予定で、コミュニティー内のハブに荷物などを届けることで、ドローンが人と人をつなげるという側面も生み出せるのだ。
 
また、いくら自動制御が進んでも、必ず人間の判断か必要となる場面が出てくる。

例えば、災害が発生した際の対応など、最終的な判断は人か下さなければならない。

その意味で、何らかの事態が発生した際、人が責任を持って対応できるよう、人と機械の判断の領域を用確に立て分けておくシステムの構築が、今後の課題だといわれている。
 

ほかにも千葉市などが4月から、ドローンを使った自動宅配サービスの実証実験を始めるなど、インフラとしてのドローンの開発は進みつつある。

ただ、世界に比べると技術開発は遅れているのが現状だ。

「ドローンは人間が操縦するラジコンの延長」といった意識は、もう捨て去らなければいけない。

今後は、AIや情報通信、センサー技術など、日本の技術の強みをドローンに生かすことが世界と闘う上で不可欠となる。

そのためには、ドローンか使用できる電波の周波数拡大など、研究を後押しする環境をさらに整えていくことが必要だ。


落下や接触など危険性への対策としては、高度なセンサーの搭載といった技術の進歩で、リスク(危険)が低減していくことは間違いない。

さらに、AIを活用した高度な自動飛行技術の進歩で、落下の可能性自体も下かっていく。

ただし、制御不能になった際の安全確保策など、万が一ヘの備えも十分に整えておきたい。

一方、ドローン同士のネットワークシステムが広がりゆくことを考えれば、ハッキングヘの対応など通信面の安全対策に今後、さらに力を入れる必要がある。

2016年8月20日土曜日

なぜ、蚊に刺されるのか?

蚊は夏のやっかいものだ。

屋外で、室内で、どこからともなく飛んできては、刺すのだ。

一体どのようにして人を察知しているのだろうか?

蚊の生態の研究や殺虫剤メーカーへの情報提供などを行っている会社「害虫防除技術研究所」によれば、

「蚊は体温、呼気の一酸化炭素、汗に含まれる乳酸と水分を、触覚や口の部分にある器官などで感じる。皮脂の臭いも蚊を引き寄せます。」

と話しています。


これらの情報を組み合わせて人を感知しているのだ。

「おとりとして、炭酸飲料を置いたり、汗を吸ったタオルをかけたりするだけでは、蚊はだまされません」

また、運動や入浴の後、飲酒時は刺されやすいといいます。

また、血液型がO、B、AB、Aの順で刺されやすいとの研究報告もあるといいますが、因果関係は不明のようです。

日本で人を刺す蚊はシマ模様のあるヒトスジシマカ(ヤブ蚊)と茶褐色のアカイエカ(イエカ)が代表的だ。

ヤブ蚊は草むらや木陰で待ち伏せしている。

朝と夕方に近づいてきた人を刺すのだ。

一方、イエカの方は夕方、窓やドアの隙間などから室内に入るのです。

網戸のほつれや台所の換気口からはいることもあるといいます。

室内に潜み、夜になると刺すことが多い。


人を刺すのはメスだけです。

血を吸って、産卵の栄養源にするためだ。

血を凝固させないために出される唾液によりアレルギー反応か起き、かゆみや腫れを招く。

かゆみや腫れか何日も続く人もいる。

犬や猫を剌すこともある。

剌された時は、流水や氷などで冷やすと、かゆみを防げる。

そのうえで、かゆみ止めや腫れを抑える薬を塗る。
 
蚊は水たまりや、放置されたバケツ、植木鉢の受け皿などにたまった水に産卵する。

一度に50~200個ほど産卵し、10日前後で成虫になる。
 
蚊は病気を媒介する。2014年、国内で発熱や筋肉痛を起こすデング熱が広かった。

中南米を中心にジカウイルス感染症(ジカ熱)も問題になっている。


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2016年8月8日月曜日

筋肉減るとこんなことも

よく、ストレスがたまると肌が荒れる、胃腸の調子が悪くなる、などといわれ、腰痛や肩こりも、精神的ストレスと密接なかかわりがあるといわれています。

心と体は互いに影響し合って健康を保っていますから、どちらか一方が不健康な状態では、健康を保つことができないのです。

とりわけ、筋肉は脳と密接なかかわりがあります。

たとえば、運動をするとなぜかスッキリした気分になりますよね。

これは、脳の血流がよくなり、新鮮な酸素によって脳がリフレッシュされるためです。
 
そして、逆に運動不足だと、イライラしやすくなったり、気分が落ちこみやすくなったりしてしまうものです。

運動は、うつなどの心のトラブルや睡眠障害などの有効な治療法としても高い評価を受けていますが、高齢になって筋力が低下し運動不足になると、人とのコミュニケーションがおっくうになって引きこもりがちになり、うつに悪化するケースもあります。

認知症の多くはこのことが引き金となっている可能性も指摘されています。
 
そうならないためにも、運動習慣を身につけて筋肉の衰えを防ぐことが大切なのです。

また、最近の研究で、筋肉が脳に指令を出し、脳の働きに影響を与えていることがわかってきました。

「脳が筋肉に指令を出す」の間違いじゃないの?

と思われた方もいるかもしれません。

脳がすべての指令を出す「総司令官」で、
筋肉は「指令どおりに動く、働きものの子分」というイメージをもっている方も多いでしょう。
 
ところが、筋肉からさまざまな生理活性物質やホルモンが分泌されていることがわかり、その働きやメカニズムを追求していった結果、筋肉自身か指令を出し、脳を働かせていることがわかってきたのです。

といっても、脳が私たちの心と体の総司令官であることには変わりありません。

ただ、筋肉はいわれたとおりに働いているだけでなく、みずから必要な情報を収集して脳に情報を送り、司令官を働かせる「非常に有能な子分」だったというわけです。

たとえば、筋トレをすると、脳の下垂体から成長ホルモンなどが分泌されて筋肉が増強されるわけですが、じつは脳に「成長ホルモンを出せ」と指令しているのは筋肉なのです。

つまり、筋肉が良好な状態で、しかも活発に動いていなければ、脳に明確な指令を出せず、脳は成長ホルモンを十分に分泌できないのです。

筋肉からは、ほかにもさまざまな物質が分泌されています。

そのすべてが解明されているわけではありませんが、まだまだ私たちが知らない重要な指令を脳にだしているかも知れません。

運動不足で筋肉が衰えていくと筋肉と脳の連携がうまくいかなくなり、なんとなく気分が落ち込んだり、やる気が低下してしまうだけでなく筋肉を増強するためのホルモンが減少したりして、ますます筋肉が衰えていく可能性があります。


気分が落ち込んできたら、

・「なぜなんだろう?」と悩んだり
・「元気を出そう!」と考えるより、

まず筋肉を動かして脳を活発に働かせてみてはいかがでしょうか?

とくにハードな仕事や人間関係などのストレスを溜め込みやすい40代~50代の方は、積極的に体を動かすようにしましょう。

2016年8月1日月曜日

魚を食べてイキイキ長生き

魚を食べる人は呆けにくい!

近年、日本人の死亡原因上位にランクインしている脳梗塞や心筋梗塞といった生活習慣病の原因のひとつに「ドロドロの血液」があります。

これは日々、コレステロールや脂肪分、糖分の多い食事をとり続けることで血液の粘度が増した状態です。

こうなると血管が詰まりやすく、もろくなって様々な病気や不調の原因となります。

この「ドロドロの血液」には「魚」が有効だといわれています。


ポイントは、魚に含まれる脂です。

冷たい水中で生きている魚は低温でも血が流れています。

ですから魚より体温の高い人間が食べても、人間の体内で魚の脂は固まることなくサラサラと流れます。
 
また魚の脂分に含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(コサペンタエン酸)はコレステロール値を下げ、血液をサラサラに保つ働きかあります。

またDHAには脳の働きを活発にして記憶力をアップさせたり、いわゆるボケを予防する効果もあると言われています。

魚にはDHAやEPAが多く含まれます。

いわし、あじ、さば、さんまといった青背の魚には、とくに多く含まれています。

また、これらの成分は皮と身の聞に含まれているので、皮ごと食べるのが理想です。


関連参照
和食のイロハ

酵素丸わかり
素晴らしき発酵食




2016年7月25日月曜日

食事は汁物から


具だくさんの汁物やスープを食卓に取り入れると、副菜にも負けない栄養を摂取できます。

そのうえ、食事のはじめに温かい汁物を口にすることでお腹が落ち着き、早食いや食べ過ぎを防止する効果もあるのです。

とりわけ日本の伝統食でもある味噌汁は、デトックス効果や腸内環境を整えるなど、優れた効能か数多くあります。

塩分をきかせると薄味でも美味しくいただけます。

また大根やじゃかいも、わかめなどの海草類、きのこ類など、体内の余分な塩分(ナトリウム)を排出するカリウムを多く含む食材を組み合わせるのもよいでしょう。


汁物・スープ・鍋料理の具材は、その時々で旬の野菜や食材を用いると、体にも優しく栄養価も高いのでおすすめです。

とくに鍋料理は材料さえ揃えれば、ひと鍋でたっぷりの野菜と一緒に複数の食材を摂れるのでヘルシーなうえ、最後に残った鍋地にご飯や麺を加えれば、お腹も大満足です。


汁物やスープ・鍋は、和風、洋風、中華風、だしの種類や具材を工夫すれば、毎日の食卓に変化と楽しみを与えてくれます。


関連参照
和食のイロハ

酵素丸わかり
素晴らしき発酵食

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2016年7月18日月曜日

なぜ野菜が体にいいのか?

よく野菜や果物は体にいいと言われますが、なぜ体にいいのでしょうか?

私たちの体は、食物を食べて消化、吸収し体内で再吸収されることでつくられています。

野菜や果物にはこうした働きをスムーズにする「潤滑油」の役目を担う各種ビタミン、ミネラル、食物繊維などが多く含まれているのです。

ビタミンやミネラル、食物繊維といった成分は体内でつくれないため、食物からとる必要があります。


野菜や果物が不足すると体内バランスが崩れ、体調不良や肌荒れを起こすのです。

最近では野菜や果物に含まれる機能性成分(必須栄養素でないが健康によいとされる栄養成分)が健康維持、とくに生活習慣病予防にも重要な役割を果たしていることも明らかになってきました。

野菜の栄養を効率よくとりたいなら、やはり旬の時期に採れたものを食べることもポイントです。

最近では多くの野菜が年中出回りますが、旬の野菜は栄養価も高くて低価格と、良いことずくめです。

ほうれん草を例にとると、旬の冬に収穫したものは夏に収穫した場合の約3倍にビタミンCを含んでいます。

また暑い夏には体を冷やし、寒い冬には体を温めるなど、旬の野菜はそのときに私たちが必要な
栄養や効能をもっているのです。

毎日の食事に旬の野菜を取り入れて、健康な体づくりを目指しましょう。


関連参照

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2016年7月11日月曜日

プログラミング教育のはじまり

文部科学省がこの4月、小学校でのプログラミング教育の必修化方針を発表した。

諸外国ではすでに、プログラミングを含む情報教育の低年齢化が顕著になっているという。

英国ではすでに小中学校でのプログラミング教育を2014年から必修とした。

米国では情報技術者の給与が高いという実利的な理由もあり、コンピューター科学の必修化が多くの州や市で進み、草の根的なプログラミング教育の運動も盛んである。


プログラミング教育の目的はどこのあるのだろうか。

専門の東京大教授の萩谷教授は

「あえて一つに絞るなら『情報学によって創造力を高める』ことだろう。」
といっている。

プログラマーと呼ばれる技術者の予備軍を増やすことだけでは決してない。プログラミング教育によって餐われる典型的なスキルとして、コンピュテーショナルシンキング(コンピュー科学的な思考)が上げられている。

身近な例でいえば、料理や掃除の手順を考えることも「並列処理」、「問題分割」、「最適化」といったコンピューター科学の考えを駆使しながらアルゴリズムを創造する過程に他ならないのである。
 
こうした思考が、新ビジネスを始めたり、社会制度を設計したりするために有効であることは明らかだ。

日本がこれからも豊かな社会であり続けるためには、市民一人ひとりが情報学の素養を背景に新しい価値を創造していく必要がある。

だが、情報学の入りロでしかない情報リテラシーにおいてさえ、日本の市民レベルは諸外国にくらべて大きく遅れている。

たとえば経済協力開発機構(OECD)の2012年の調査では、学校外でコンピューターを使って宿題を作成すると回答した者の比率は、OECD平均が79%なのに、日本は9%で最下位である。

その原因の一つは、情報学という学問の認知が十分でなく、これまで教育における重要性が認識されて来なかったことだと考えられる。

この課題を克服する試みの一つが、日本学術会議が策定し、3月に公開した情報学分野の参照基準である。
 
参照基準とは、政治学や医学など30に及ぶ専門分野ごとに「その分野についてどのような学び方をするか」「学ぶことによってどのような力がつくか」などをまとめたものでいわば、専門分野の「ものさし」となるものである。

この参照基準が情報学でも策定され、その学術的な基盤が明確に定義された意味は大きい。

これまで大学ごとに内容や質にばらつきのあった情報学の質保証に役立つだろうとされている。


学術会議が強調しているのが、情報学の参照基準が、その中核であるピューター科学も含めて「文系・理系を問わず、すべての分野に貢献する学問である」と捉えたことであr。

すべての市民が情報学の基本的な素養をもつべきことに対して学術的な根拠を与えたともいえる。

プログラミングは情報学のエッセンスが凝縮した活動といえる。

今後、文科省で内容が検討される小学校のプログラミング教育においても、単なる技能習得に終わることなくコンピューター科学的な思考を育て、情報学の基礎として導入されることが期待されているのである。


関連参照

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2016年7月4日月曜日

深川のうなぎが人気を呼んだ理由


せまい地域に、百万人からの人口が集中すると、食のまかないが問題となりますが、江戸はその大部分を、みごとなリサイクルで解決していくのです。
 
単に口腹を満たすだけではなく、素材をたくみに活用して、美味な料理を創作し、文化的発展までとげていきます。
 
その代表的食文化が江戸前料理です。

握り鮨、うなぎの蒲焼き齢、天ぷら、多彩などんぶり物などです。

隅田川の河口あたりから品川、せいぜい大森あたりまでが江戸前の海で、その海域からあがるこはだやあじ、あなご、えびなどを用いて握ったのが江戸前の鮨。

深川周辺でとれたうなぎも、特別に脂がのっていて上味なところから、江戸前と称されたのです。

深川のうなぎが人気を呼んだのは、ちょっと上流に、米蔵が立ち並ぶ蔵前があり、そこでこぼれる
米の粒をうなぎが常食しているために、肉の味にこくがあったからたといいます。

つまり江戸のウナギはこのリサイクルが生んだ味だったといえるのです。

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2016年6月27日月曜日

リサイクルが生んだ?!江戸の食文化



徳川家康が江戸城に入ったのは、天正18年のことです。

江戸は、現在の東京湾に面した寒村で、当時は入り江や湿地帯が多く、武蔵野台地の東端にありました。
 
この地理的な条件が、やがて、世界でもめずらしいリサイクル社会を生かことになるのです。

土地の肥えた武蔵野は、耕せば巨大面積の田畑となり、江戸前の内海は、そのままそっくり魚介類の「養殖タンク」のようになったのです。
 
この江戸に、慶長八年に幕府を開くと、諸国の大名たちが、参勤のためにのりこんで来ました。
 
それら大名たちの移住地を定め、江戸屋敷を建てなければならないから、猛烈な建築ブームがおこったのです。
 
各地から、威勢のいい職人だちか巣まってきて、これが、江戸っ子の原型となるのです。

元禄時代、江戸は、すでに武家五十万、町人五十万の合計百万人の巨大都市になっていたのです。

江戸・東京は家康入府当時の小聚落から、
わずか一世紀たらずの間に大飛躍を遂げ、世界有数の巨大都市となっていたのです。



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2016年6月20日月曜日

色気と洒落っけとニンニク



「自立」が問われる時代になってきているのです。

自立するためには、「力」が必要です。

それは健康を維持する力であり、「生命力」、あるいは「免疫力」や、ほどほどの『経済力』も必要です。

また、自分のことは、自分でしたいものです。

近頃「アクティブ・シニア」という言葉が、盛んに用いられるようになっています。

「元気な高齢者」という意味で、もしかしたら、日本を動かすのは、この世代になる可能性が高くなってきたともいえます。まさに、高齢者が時代を創るのです。
 
「時代をきり開くパワー」は食です。

食がその人間の創造性を高め、健康を強固なものにします。

男でも、女でも、色気と酒落っ気のある間は、いくつになっでも、健康的に大丈夫なのです。
これは、当然のことです。
 
「色気」は、異性の心を引きつける魅力、異性への関心、欲望であり、「洒落っ気」は、人を笑わせる気のきいたユーモアのセンスでもあります。

「色気」も「洒落っ気」も、健康に自信があって、精神的にゆとりがなければ出てくるものではないのです。
 
寝たきりの重病になって、生きるか、死ぬかというような瀬戸際に、「色気」など出てくるわけはありません。
逆にいえば、「色気」や「ユーモア」があるということは、健康状態が良好な証拠だといえます。

その元気な体力をサポートしてくれるのがニンニクです。

少々臭気がありますが、この際、がまんしてほしいのです。恋人同士で食べれば、気にもなりません。

ニンニクは、体力強化に効果の高い成分の宝庫なのです。

疲れをとり除くビタミンB1からは、じまつて、動物性タンパク質の利用効率を高めるビタミンB6、
脂肪の燃焼をスムーズにするビタミンB2、不老長寿のビタミンE、免疫力を強化するビタミンC、
強精作用の亜鉛、イライラを除くカルシウム、心臓を丈夫にするマグネシウム、血行をよくする鉄、
それにニンニク特有の微量成分などである。

ニンニクに含まれている特殊成分のひとつがスコルジニンです。

心臓の活動を活発にしたり、ホルモン系統を刺激して、精子の増殖を促進させる作用があり、
ニンニクが強精や強壮食品と呼ばれる理由が、ここにあります。

驚いたことに、精子の主原料となるアルギニンというアミノ酸が、ウナギの2倍以上も含まれているという点です。

しかも、精子の合成に不可欠な亜鉛も、豊富に含まれているのです。

臭気さえがまんすれば、ニンニクは、最高の強精食ということになるのです。
 
また、手足の末梢血管を拡張させ、血行をよくする働きもあり、全身の血のめぐりも向上するから、体も温まります。

女性に多い、冷え症にも効果が期待できるわけです。

体力の低下しやすい夏場や、風邪の流行する冬などには、ニンニクを大いに活用したいものです。

ニンニクを毎日与えられたオスネズミの精巣が大きくなり
与えられなかったオスネズミよりも、精子の数が増えたという研究成果もでているそうです。

人間の場合も、男女の瀬尾食機能を高めて、妊娠を促す食品として注目されているのです。

人生には、ほどほどの仕事に、色気と洒落っ気そして少しばかりの「ニンニク」があればいいのだ。


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2016年6月13日月曜日

お金をかけてでも禁煙を



愛煙家は百も承知だと思いますが、たばこは吸うより、吸わないほうが健康は損なわれません。

喫煙により引き起こされる病気は有名な肺ガン以外にも、舌、口の中、喉、顎、食道がんと数知れません。
 
そんなふうに脅されても、もう20年も30年も吸っているのだから
いまさら何を言われても手遅れなのです。

そう開き直っている人も、いるかもしれません。

しかし、40代、50代になってから禁煙を始めても決して遅くはないのです。
 
若いうちに禁煙をした人ほど平均寿命が長くなるのは当然のことですが、40代、50代になってから禁煙した人も、きちんと寿命が延びていることを研究したデータがあります。


禁煙を始めた年齢別に観察しました。

25~79歳の禁煙している男女20万2248人を調査したのです。

その結果、禁煙は若いうちに始めたほうが平均寿命が長いこと、45~54歳の間に禁煙をはじめても喫煙者と比べて6年長生きする、という結果がでたというのです。

喫煙者と比べると、
・25歳から34歳では10年、
・35歳から羽歳では9年、
・45歳から54歳では6年も寿命が延び、長生きしているのです。

そんな明るい兆しが見えたら、禁煙しようと思う気持ちがむくむく湧いてこないだろうか。

日本では禁煙治療は健康保険が使えるようになって久しいし、処方される薬にもよるが、
8~12週間で1万3000円~2万円程度かかります。

たばこにお金をかけるくらいなら、挑戦してもいいのではないだろうか。

禁煙がどの程度重要であるかを「1~10(1は無関心、10は極めて重要だと感じている)」の数値で表してみよう。

7以上であれば、いくつかの禁煙方法を提示できます。

また、その方法で実行ができるかどうかも「1~10(1はとてもできそうにない、10は楽勝で実行できる)」の数値で表してみましょう。

そして、その2つの回答が、どちらも7点以上であれば治療を試してみましょう。

機が熟しているのです。

ただし、どちらかが7点未満だった場合は、機は熟していないとして時期を待つようにします。
 
要は、禁煙はその人にとってのやる気の問題といえます。

まずは自分の健康のためなのか、家族のためなのか。

禁煙した後の自分の姿を思い浮かべながら、動機づけをはっきりさせることが必要なのです。


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2016年6月6日月曜日

アボカドで朝から幸せ気分


アボカドというフルーツは実に不思議で、
「森のバター」と呼ばれるほど脂肪が多い果物です。

刺身風に切り、ワサビ醤油で食べると、まるでマグロのトロという感じで、その濃厚な味わいに驚きます。

そして、実においしい。

なにしろ、アボカドの20パーセント近くが脂肪で、マグロのトロに匹敵するほど。

まったくトロ風味といっていいでしょう。
 
しかしバターと違い、アボカドのほとんどが健康にいい不飽和脂肪酸で、動脈硬化や血管の老化を防ぐ働きをします。

成分は若々しさを保つリノール酸やオレイン酸なので、コレステロールの過剰摂取につながるような心配はありません。

しかも、抗酸化のすぐれているビタミンEやC、カロテンなども含まれているので、アボカド自体の脂肋の酸化も防いでくれます。

アボカドのタンパク質の含有量もフルーツの中では抜きん出ていて、必須アミノ酸のトリプトファンの多いのが特徴です。

 
トリプトファンは脳の中のハピネスーホルモン(幸せホルモン)と呼ばれるセロトニンの材料になるアミノ酸。

セロトニンはイライラを解消し、幸福感をもたらす脳の中の快楽物質で、睡眠をもたらす脳内ホルモンのメラトニンを作ります。
 
アボカドに多いビタミンEは美容に効果があり、ホルモンのバランスをととのえ血管を若々しく保ち、
老化を防血する働きがあります。

ただし、高カロリーな果物なので食べ過ぎには気をつけましょう。


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2016年5月29日日曜日

「人工意識」に研究費

英グーグル・ディープマインド社の「アルフア碁」が囲碁のプロ棋士を破ったように、人工知能(AI)の発達はめざましく、複雑な状況を認識して答えを出せるようになってきました。

それでもまだ現在のAIは、意識を持って自発的に考えているわけではありません。

そんな中、コンピューターに「人工意識」を持だせようという野心的な試みが、東京のベンチャー企業や大阪大などで始まっている。

AIの研究は進んできましたが、基本的にはまだ、人間の命令に従って計算をしたり、データベースを検索したりしているだけだといいます。

漫画やアニメでおなじみの「ドラえもん」や「鉄腕アトム」などのような、あらゆる作業をこなす知能ロボットをつくるには、人工意識の開発が不可欠だというのです。

だが、そもそも「意識とは何か」がよくわかっていないのです。

意識の有無やそのレベルを客観的に判別する方法も標準化されておらず、
これまで人工意識の研究はあまり進んでいなかったのです。
 
それでも最近は、脳に与えた刺激の広がり方を調ぺるなどして、意識レベルの数値化を試みる理論も登場してきている。

こうした新たな研究成果を応用しながら、人工意識を開発するプロジェクトが、昨年10月から国内で始まったのです。

プロジェクトの代表は元・英サセックス大准教授で、脳科学の産業応用を目指すベンチャー「アラヤーブレインーイメージング」(東京都)の金井良太CEO(最高経営責任者)が務め、大阪大や国際電気通信基礎技術研究所(ATR、京都府)、理化学研究所などが参加、文部科学省所管の科学技術振興機構が5年半で約3億円の研究費を投じる。

人工意識の開発が実現すれば、巡回ルートを自分の判断で選んで進む警備ロボットや、買い物客の気持ちを推察しながら商品を案内する店員ロボットなどの開発につながるという。
 
人間に近い感性を持ったロボットや自然な自動翻訳ソフト、車の自動運転システムなどにも応用できる。
 
ATRは既に、あちこちにセンサーが付いた家を建て、メガネに付属したカメラで蛇口を撮影すると水が出たり、カーテンを撮影すると開け閉めができたりするシステムを開発中だ。

川鍋一晃・ATR主幹研究員は、「この家が人工意識を持てば、人間の気持ちを読み取って、手助けをしてくれるようになるはずだ」と話している。

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2016年5月19日木曜日

ブノワ賞にオニール八菜さん

バレエ界のアカデミー賞」と称される「ブノワ賞」が日本時間18日未明、モスクワのボリショイ劇場で発表され、女性ダンサー部門は東京都出身でパリ・オペラ座バレエ所属のオニール八菜(はな)さん(23)に決まった、というニュースが流れた。

対象は昨年5月に本拠で踊った古典作品「パキータ」の表題役。

日本仕込みの端正な技術と、フランスらしい優雅さが高く評価された、という。

日本からの受賞は2014年の木田真理子さん(スウェーデン王立バレエ所属)に続き2人目。
オニールさんは受賞後、「これからも役作りに励み、たくさん踊っていきたい」と語った。


過去に受賞したのは、

ウィリアム・フォーサイス、ミハイル・バリシニコフ、モーリス・ベジャール、シルヴィ・ギエム、オーレリー・デュポン、ジョン・ノイマイヤー、ローラン・プティ、イリ・キリアン、マニュエル・ルグリなどで、

素人でも、耳にしたことのあるような顔ぶれだ。 

オニールさんは母親が日本人で8歳で父の祖国ニュージーランドへ移住。

豪州のバレエ学校を卒業後、2年の試用期間を経て13年にパリ・オペラ座の正団員になっていた。

オニールさんは8歳で父親の祖国「ニュージーランド」に移ったあとも「レベルの高い日本のコンクールに出したい」という母親の意向で夏休みの度に帰国、日本のバレエスタジオに通っているという。

関連参照:

ブノワ賞に日本人

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2016年5月15日日曜日

遺伝にかかわる三つの法則。

私たちは,見た目や体質などが親に似ていることがあります。

これは卵子と精子を通じて、両親の染色体、すなわち遺伝子をもらっているからです。

遺伝子によってつくりだされる特徴を「遺伝形質」といいます。

また髪の毛がまっすぐか、ちちれているかなど、同時に一つの個体にあらわれてこない、相反する特徴を「対立形質」といいます。

このような遺伝形質が親から子へとのように伝わるのか、
その法則を見いたしたのは、
オーストリアの修道院僧グレゴール・メンデルです。

彼は植物のエンドウを使って、遺伝に関する三つの法則を発見しました。
 
エンドウの種子には、表面がなめらかなもの(遺伝子「R」)と、その対立形質としてしわしわなもの(遺伝子「r」)がある。

なめらかな種子のマメ(RR)と、しわしわな種子のマメ(rr)をかけあわせると、雑種第1代のどの子もなめらかな種子(Rr)になり、しわしわな種子は一つもなかったのです。

このように対立形質のうち片方の形質のみがあらわれる法則を「優性の法則」といいます。

また、このときあらわれてきた形質を「優性形質」、あらわれなかった形質を「劣性形質」と呼びます。

さらに雑種第1代のエンドウ(Rr)を自家受粉すると、なめらか遺伝子(R)としわしわ遺伝子(r)は
同じ割合で分かれて子に伝わり、なめらかな種子のマメ(RR、Rr)としわしわな種子のマメ(rr)が3:1でできました。

このように対立形質が同じ割合で分かれる法則を「分離の法則」といいます。

また、雑種第2代を子葉の色についても見てみると優性の黄色と劣性の緑色が3:1であらわれています。

このマメの形と子葉の色のように別々の形質を指定する対立遺伝子が、たがいに干渉せすに優性の法則と分離の法則にしたがうことを「独立の法則」といいます。
 
メンデルが発見したこれらの法則は基本的に私たちヒトを含めて、さまざまな生物の遺伝についてあてはまるのです。


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「ドローンの時代」
ドローン宅配
漁業被害減少にドローン活用

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2016年5月8日日曜日

ドローンの活用実験2題

ドローンの活用への実験がさまざななところで始まっている。以下ふたつ紹介してみる。

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ドローン宅配実験/千葉市2019年の実用化めざす

小型無人機(ドローン)を使った宅配サービスの実現に向けた実証実験が11日午前、国家戦略特区に指定された千葉市の幕張新都心で始まった。

全地球測位システム(GPS)を活用してドローンの自律飛行を行い、物資を輸送するデモンストレーションを実施した。2019年の実用化を目指す。

 今回の実験では「イオンモール幕張新都心」の屋上から公園、別の公園から10階建てマンションの屋上へと、ワイン瓶、薬箱を運び、風の影響や電波の受信状況などを調べた。

実験に先立ち、政府は幕張新都心で戦略特区会議の「千葉市ドローン宅配等分科会」の初会合を開催した。

牧島かれん内閣府大臣政務官、熊谷俊人千葉市長、千草大の野波健蔵特別教授らが出席した。
分科会は、楽天や佐川急便、NTTドコモなど宅配、物流、通信企業約10社が参加する技術検討会の設置を決定。

検討会は月1回のペースで開催され、飛行実験や議論などを行っていくという。

野波氏は実験終了後、「千葉市での実用化を最優先にし、他地域に波及する物流革命につなげたい」と抱負を語った。



二つ目は、「学校図書を輸送」の話題


小型無人機「ドローン」を使って学校間で本を運ぶ実証実験を、秋田県仙北市は11日行った。
 
ドローンの活用で地域活性化を狙う地方創生特区に昨年8月指定されて以来、初の実験となる。

本体下部に備えた専用ケースに「星の王子さま」の単行本など3冊(計やく1キロ)を入れたドローンが、西明寺小から西明寺中までの約1.2キロを約50メートルの高度で10分ほどかけて飛行した。

途中の国道を横断する際には監視員が見守り、西明寺中の校庭に旋回して降り立った。

本を受け取った中学3年生(14)は「テレビでしか見たこと無かったけど身近になった。いろんなところで役立ってほしい」と笑顔で話した。

市は数年前に学校図書をネットワーク化し、生徒が他校の本も検索して借りられるシステムをつくったが輸送は教員が行っていた。今後ドローンによる輸送を確立させたい考えだという。

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「ドローンの時代」
ドローン宅配
漁業被害減少にドローン活用

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2016年5月1日日曜日

チェルノブイリ原子力発電所、ドローンで撮影


チェルノブイリ原子力発電所の禁止区域の廃虚をドローンを使って地元のガイドが撮影した。

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1986年4月26日未明の事故発生から30年を迎るウクライナ北部のチェルノブイリ原子力発電所。
          
現在も周辺30キロ圏内は立ち入り禁止区城になっているが、近年は同原発の見学ツアーが盛んで、見学者がチェルノブイリを訪れているという。


事故から30年たったその現地の状況を伝えようと、ツアーの人気スポットになっている廃虚・プリピャチで撮影されたドローン映像が寄せられた、という記事が読売新聞に出ていました。(4/26付け)

 
当局の正式な許可を取ってドローン撮影したのは、ウクライナで通訳・ガイド業をしているセルギイ・ゴロドニイさん(35)。

現在でも航空機などの飛行制限がある同原発周辺では、上空からの映像は非常に珍しいという。

プリピャチは、原発建設作業員や技術者のために1970年に建設された街で、最盛期には約5万人が生活していたとされる。

映像には、廃虚を普段着で歩き回る見学者の姿や、樹木が生い茂って荒れ果てた街並みが映っている。

原発のために造られたプリピャチは、その事故で廃虚となり、人々が生活していた歴史は20年にも満たないものだったのだ。

映像はここで

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備考・その他

なお、見学ツアーの注意書きはいまでもこのように書いてある。

「放射線による影響等をご考慮、ご理解のうえ、自己責任にて参加を判断くださいますようお願い申し上げます。

このツアーに参加中、参加後の体調不良は、VELTRAおよび催行会社では責任を負いません。
(但し、お客様が緊急の病の場合には病院等に早急に搬送、もしくは手当ての準備をお手伝いさせていただきます。)
個人使用のガイガーカウンター(放射線測定器)もご持参可能です。当地でも貸し出されます。」
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2016年4月24日日曜日

AI戦略会議の初会合

日本の政府による「AI戦略会議」の初会合が開かれた、というニュースが新聞に出ていました。

いよいよ日本も人工知能AIを真剣に考え始めたようで、その司令塔となる「人工知能技術戦略会議」を設置し、その初会合が開かれた模様。(2016年4月18日)

有識者らで構成され、まず、研究成果の産業化に向けたロードマップ(工程表)を今年中に作成するという。

文部科学、総務、経済産業の3省が担う。

研究が重ならないように調整しながら国際競争力を高めていくことを目指す。

これだけの短い報道なのですが、ようやく日本もその気になってきた感じがします。


関連参照
AI開発の国際ルール作り

人間とコンピュータの棲み分け?
棋士が存在する意味


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2016年4月12日火曜日

AI開発の国際ルール作り

AIの人への危害防止などについて


AIについての国際ルールづくりに日本がG7で提案する、ということが新聞などに掲載されていた。

このブログも行きがかり上、紹介する。

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日本政府は今月29、30日に高松市で開かれる先進7か国(G7)情報通信相会合で、人工知能(AI)の研究開発に関する国際的なルールづくりを提案する。

一部の専門家は2045年頃には、AIが人間の頭脳を超えると予測している。

AIが暴走して人に危害を加えるのを防いだり、個人情報が流出しないようにしたりする仕組みが必要との指摘も増えている。

政府は開発者が守るべき「国際ルール」を定め、AIの安全を確保したうえで開発を促したいと考えている。
 

高市総務相がG7の参加国に指針案「AI開発原則」を示し、ルール策定の協力を呼びかける。

AIが社会や経済に与える影響について情報を共有し、多くの国が参加する国際会議の場などで、継続的に議論する方針を確認する見通しだ。

政府は、各国政府や民間企業がAIを開発する際に守る指針として、8つ程度の原則を提案する。


具体的には

①AIが人の生命や身体に危害を及ぼさないようにする、
②暴走した際には緊急停止し、誤った思考回路を修正できるようにする
③悪意のある人に乗っ取られないようサイバー攻撃を防ぐ

などが盛り込まれる見通しという。

AIは囲碁で世界のトップ棋士に勝利するなど、ここ数年で処理能力が急速に高まっている。将来は、産業や医療などさまざまな分野で活用が見込まれている。

総務省の有識者会議は、45年頃のAIの国内経済効果を121兆円と試算している。

日本や欧米、中国など各国はAI開発にしのぎを削っているが、人間がAIと安全に共存するための国際ルールはこれまで作られていなかった。

2016年4月8日金曜日

漁業被害減少にドローン活用

カワウ撃退にドローンを活用する試み

アユやウナギなどの淡水魚を好む大型の水鳥「カワウ」による漁業被害を減らすため、水産庁と全国内水面漁業協同組合連合会は、小型無人機ドローンを活用した対策に乗り出した。

全国約20力所に配備し、
漁場から営巣地を遠ざけるほか、繁殖抑制に使うという。


カワウは潜水して1日500愕もの魚を食べる。
その漁業被害は深刻で、全内漁連の推計では被害額は最大で年間100億円に上るといいます。

全内漁連は水産庁の補助を受け、21機のドローンを購入した。

要望のあった都道府県漁逮に配備し、研修を行った上で今夏から運用する。おもしろい試みだと思うので紹介しました。


関連参照
「ドローンの時代」
ドローン宅配

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2016年4月2日土曜日

日本国産で行きたい、ゲノム編集技術。

経済産業省が、遺伝子を自由に切り貼りできる新技術「ゲノム編集」の研究開発の強化に乗り出すことになった、という記事が新聞にでていました。

狙いはなんなのか?どんな事情があるのか?

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今年度から2020年度の5年間で計80億円の予算を投入して日本独自のゲノム編集技術を開発することになった。

植物や微生物の遺伝子を改変して、医薬品や香料の原料などの効率的な大量生産を目指す予定だというのです。

経済産業省がゲノム編集の国産技術の確立を目指す背景には、現在普及している技術の特許の大部分をアメリカが押さえているという危機感がある。

今後、日本企業がゲノム編集技術を使って製品を作ろうとしたした場合、多額の特許使用料の支払いを求められる可能性が高いのです。

政府主導で日本独自のゲノム編集技術を確立できれば、こうした事態は避けられるほか、さまざまな分野で研究開発が進められやすくなるためその意義はたいへん大きいといえます。

また、一方ゲノム編に限らず、遺伝子組み換えなどの遺伝子改変にはその安全性に対する不安も根強いものがあります。

改変した生物などが研究施設外に出ないように対策するのはもちろん、国民の不安に答えるためその積極的な情報開示が求められています。



ゲノム編集技術:
文章を編集するように、遺伝情報を自由自在に書く帰る技術。
DNAを切断する「はさみ」役の酵素と、酵素を切断したい位置に案内する分子を組み合わせて使います。

これまで主に3種類の方法が開発され、
そのうち2013年にアメリカの研究者が発表した「クリスパー・キャス9」は簡便で安価で使えるため世界中の研究室に普及している。効率良く遺伝子を付け足したり、壊したりできるのが特徴だ。

日本でも難病の治療法開発や、作物の品種改良などの研究が進められている。


関連参照
ゲノム編集・遺伝子改変。最近の動き
遺伝子の改変は自粛する
ゲノム編集の凄さ

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2016年3月25日金曜日

貧血には鉄分よりタンパク質

昔ほど多くはないようですが、いまでも貧血で苦しんでいる女性は少なくありません。

とくに、過剰なダイエットがその原因になっていることが多いようです。

そして医者の対応も昔から少しも変わっていないです。
「貧血は鉄分の不足が原因」というマニュアルにしたがって、鉄剤を出すだけなのです。
 
しかし鉄分を補給しただけで貧血がよくなることはないのです。

そんなことは、少し栄養のことを勉強すればわかることなのです。

だが、自分たちだけの勝手なマニュアルを信じて疑わない医者にとっては、そんな勉強は余計なことなのだろう。
 
貧血とは、赤血球の中にあるヘモグロビン(血色素)の量が不足している状態のことをいいます。

ヘモグロビンは酸素を運ぶ役割を持っているので、これが足りなくなると組織の末端で酸欠状態が起こり、そのため顔色か悪くなったり、立ちくらみを起こしたりするのです。

当然、どうやってヘモグロビンを増やすかが貧血対策のポイントになります。

そこで何を考えればいいのか。

足りないものを増やすには、それを作るための材料を仕人れればいいのです。
 
ヘモグロビンの材料は、グロビンというタンパク質とヘム鉄という鉄分です。

ヘモグロビンという名前を見れば、このふたつが欠かせないことは明らかだろう。

医者の対応が間違っているのは、二つの材料のうちの鉄分のほうにしか目を向けていないところなのです。

鉄分だけを与えても、ヘモグロビンは増えないのです。必要なのは、まずタンパク質なのです。
 
それ以外にも、摂るべき栄亙素はたくさんあるのです。

ヘモグロビンが出来上がるまでには、
ビタミンB6とB12、葉酸、ビタミンC、銅、ニコチン酸などか求められます。

たしかに鉄分も必要な成分のひとつだが、
医者が出す鉄剤には、タンパク質もビタミン類も銅も何も入っていないのです。


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2016年3月18日金曜日

人工知能と棋士との囲碁対決

人工知能と棋士との囲碁対決が話題になった。

結果は4戦目で一矢を報いた棋士の李9段の1勝4敗に終わった。いろいろ問題点が出てきた。

アットランダムだが、書き出して見る。


・まだ人間に追いつくにはあと10年くらいはかかると昨年ぐらいまでは見られていたのが一気に追い抜いていったこと。

・今回使ったコンピューターはスーパーコンピューターではなくコンピューターの心臓部にあたる装置(CPU)1200個を以上をつないで計算した。事前にどんな手を打てば良いか絞り込むための学習を済ませてあった。

・その学習は「深層学習」。人間は未知の状況でも過去から学んだ経験から次の行動を考える。深層学習もコンピューター自身が複雑な情報を処理する際に、過去の情報からどう判断するべきかを自ら学んで処理する。
アルファー碁は、過去の対局記録を読み込み、次の一手をどう打てばいいかを自動的に学んだ、という。

・この深層学習(ディープ・ラーニング)は、ゲームだけではなく、クルマの自動運転やロボットの
制御、医療の画像診断など多くの分野で活用されつつある。今後の社会を変革する可能性があると言われています。

・人間はたとえば、猫の写真を見れば一瞬で猫を判断出来る。
しかしこれまでのコンピューターはこれが苦手だった。事前に人間が猫の特徴を細かく教え込む必要がありました。

この弱点を克服できる手法が深層学習。大量の画像を読み取り、猫なら猫の共通するヒゲや耳の形などの特徴をコンピューターが自分で見つけていく。
その結果、猫の画像を猫だと認識できるようになるのだ。

・アルファー碁も、プロ棋士らの16万対局、約3000万の盤面の画像を読み取って、次の石をどこに打てば最終的に勝つ確率が高いかを学んでいった。

・この深層学習の活用はいろんな分野で進むと思われている。たとえば、ガン細胞などを画像から見つけ出す医療診断、街角の映像から不審者を見つけ出す警備ソフトなどだ。

・ただ、日本では必ずしも深層学習の研究者は多くないのだ。
産官学の積極的な取り組みがこれから必要になってくるはずだ。


関連参照

人間とコンピュータの棲み分け?

和食・粗食を考える
中高年からの筋肉作り  
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2016年3月11日金曜日

オメガ3系とオメガ6系



脂肪と聞いただけで
眉をひそめる方が多いのではないでしょうか。

低脂肪・低カロリーばかりが叫ばれる今日、
「健康とは相反するもの」という認識すらあるかもしれまぜん。

しかし、何かと悪名高きこの栄養素も、
人間にとってはなくてはならない存在なのです。
 
スポーツ界でも、「アスリートの食事は高タンパク低脂肪」というのが合言葉のようになっていますが、安易な高タンパク食は体に負担をかけます。

そして脂肪の場合は、その「種類」が大きなポイントとなります。

確かに脂肪をとりすぎないことは大切ですが、どんな脂肪を選択するかでその人の健康状態はまったく違ったものになってしまうのです。

脂肪には大きく分けて飽和脂肪酸不飽和脂肪酸の二つがあり、飽和脂肪酸は牛肉や豚肉、乳製品など動物性の脂肪に多く含まれています。


不飽和脂肪酸はさらに、

オメガ3系不飽和脂肪酸(以下オメガ3)と
オメガ6系不飽和脂肪酸(以下オメガ6)という

主な2種類に分類できます。

オメガ3には、サケやイワシなどの魚油に多いエイコサペンタエン酸(EPA)とドコサヘキサエン酸(DHA)、フラックスオイル(亜麻仁油)やシソ油に多いα‐リノレン酸があります。

α‐リノレン酸は体内でEPAやDHAに変化します。

一方、オメガ6にはコーン油やゴマ油、マヨネーズなど、一般的な植物油の主成分であるリノール酸や、動物性の脂肪に飽和脂肪酸とは別に合まれるアラキドン酸が該当します。

リノール酸は体内で主にアラキドン酸に変化します。
 
飽和脂肪酸は体内で合成できるため、食事からとる必要は必ずしもありません。
むしろ、とりすぎによる弊害のほうが指摘されるくらいです。

牛や豚の体温は人間より高いため、これらの動物の脂肪は融点が高い、つまり高温にならないと溶けないのが特徴です。

こんなに固まりやすい脂肪を体温の低い人間がとりすぎれば、血管や血液に悪影響を及ぼすのは容易に想像できるでしょう。

一方、オメガ3とオメガ6は、どちらも私たちの体内では作り出されないことから、食事などを通して外から補う必要がある必須脂肪酸です。

そして、この二つの必須脂肪酸が全く正反対の性格を持っているということが、大きな特徴であると同時に、注意しなければならない点です。

まず、どちらも細胞膜の材料になることは共通しています。

オメガ3はEPA・DHAの形で、オメガ6はアラキドン酸の形で細胞膜を構成しますが、

・オメガ3の比率が高いと細胞膜の柔軟性を高めるのに対し、
・オメガ6のほうが多いと細胞膜を硬くすることが明らかになっています。

細胞は全身に60兆個も存在するわけですから、細胞膜の性質が私たちの体に及ぼす影響は計り知れません。

細胞膜は、栄養素の取り込みや老廃物の排出、細菌やウィルスの侵入防止、細胞同士の情報伝達など、私たちが生きていくうえで基礎となる言要な役割を果たしています。

筋肉や血管、心臓はそのしなやかさが鍵となり、
これらが正常に機能するかどうかは細胞膜の柔軟性にかかっているといっても過言ではありません。

また、脳や目での適切な情報伝達においても、それぞれの細胞膜を正常に機能させる上で
オメガ3とオメガ6のバランスは非常に大切です。

注意すべき点のもうひとつは、エイコサノイドとしての働きです。

エイコサノイドとはオメガ3のEPAとオメガ6のアラキドン酸からそれぞれつくられ、ホルモンのようにさまざまな体内機能の調節を担う物質で、局所ホルモンと呼ばれることもあります。

オメガ3とオメガ6はここでも相反する作用があり、
・例えば出血が起こるとアラキドン酸由来のエイコサノイドが増えて血液を固めようとするのに対し、
・血栓ができそうになるとEPA由来のエイコサノイドが作り出されて血液を流れやすい状態にします。


また、アラキドン酸由来のエイコサノイドは
・炎症を増大させる働きがあるのに対し、

EPA由来のエイコサノイドは
・炎症を最小限にとどめる効果があります。


関連参照

和食・粗食を考える
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2016年3月3日木曜日

人間とコンピュータの棲み分け?

2月22日付けの読売新聞に
「囲碁界、人工知能への一手は?」という一文があった。

コンピューターと人間との戦いの行方を探っている。

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グーグル傘下の会社が新しい人工知能を用いた囲碁のコンビューターソフト「アルフア碁」を開発し、欧州のプロ棋士に勝利した、とのニュースは、日本囲碁界にも波紋を広げている。

囲碁は人間優位の時代が続くと思われてきただけに、プロ棋士の多くは衝撃と驚きをもって受け止めている。

公開された棋譜を並べた棋士は多いようだ。
  
棋聖戦七番勝負のさなかだった井山裕太棋聖も棋譜に目を通し、

「よく調べたわけではないのではっきりしたことは言えないが、相当なレペルとの印象です。プロの碁と言われても納得の打ち方」

と評した。

 
坂井秀至八段は

「これまでのソフトには違和感のある着手があったが、これにはない。様子見の手やコウ立てなど、人間の感覚で打っている感じがある。囲碁はゲームの中で人間の最後の聖域と思ってきただけに、複雑な心境」

と語った。
 
新たな可能性に期待する声もある。

小松大樹二段は

「将棋はコンピューターか強くなって、かえって盛り上がっている面もある。囲碁にも前向きな刺激となって、若いファンをつかむチャンスになれば」

と話す。
 


また、吉田美香八段は

「勝負はコンピューターでも癒やしの碁は人間にしか打てない。着手に込められたメッセージや優しさは人間だけのもの」

とし、囲碁の魅力を見直す機会になるのではないかという。
 
ソフトがさらに強くなった場合、プロ棋士と互角の条件で戦うことになるのか。

今年3月、世界の囲碁ソフトが競うコンピューター囲碁大会が東京で開催される。

計43のソフトが出場する。

今回「アルファ碁」はエントリーしていないが、同じ思考理論のソフトも出場予定という。

昨年まではプロ棋士に対し、優勝、準優勝ソフトが3~4子置くハンデ戦の公開対局が行われてきた。

今回、出場ソフトがレベルアップしていれば、対局条件の変更が必要となる。

大会主催者と日本棋院との間で協議が行われている。

今のところ、棋院は互角での対局は認めない方針だという。

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コンピューターと人間との戦い、という視点であれば、「間違いなくコンピューターの勝ち」となるはずだ。

そう言う場面を見たくない「人」がいるのはたしかだが、
人間とコンピューターの棲み分けは可能なので心配はしなくていいはずだろう。



また、デジタルと人間の関係、位置についても確認しておいたほうが良さそうです。

2015年のニューヨークタイムズにこんな記事がありました。

亡くなった、アメリカ・アップルの共同創業者のスティーブ・ビョブスは自分の子供にデジタルを与えなかった、ということが報じられていました。

また、ツイッターのCEOも、子供にはデジタルを与えていない、ということを。

このことから、デジタルは、「人間の知恵を伸ばすには不適切なツールだということ」

「リアリティのない経験は役に立たない、箱庭みたいな、作り物は役に立たない」

ということを示唆していると思えるのですがいかがでしょうか。


関連参照
棋士が存在する意味

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2016年2月27日土曜日

ゲノム編集・遺伝子改変。最近の動き

遺伝子改変の最近の動きについて読売新聞が伝えている。
以下要点を整理してみる。
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遺伝子を自由に切り貼りできる新技術「ゲノム編集」の応用が世界中で広がってきている。

難病の治療法の開発や作物の品種改良などが期待される一方、
親か望む外見や能力を持つよう遺伝子を設計しだ赤ちゃん、
いわゆる「デザイナーベビー」の誕生につながるとの懸念もある。

「受精卵のゲノム編集を承認する」。英規制当局は今月1日、英フランシス・クリック研究所のチームの研究計画にゴーサインを出した。

国家レベルの規制機関が、人間の受精卵のゲノム編集を認めたのは世界初だ。
研究の狙いは、受精卵の成長に必要な遺伝子を調べること。

将来、不妊治療の改良につながる可能性もある。受精卵のゲノムを編集して、受精7日後までの成長の過程を詳しく調べ、その後廃棄する。
研究所の倫理委員会で承認されれば、数か月以内に実験が始まる見込みだという。

英当局は、この受精卵を女性の子宮に移植し、赤ちゃんを作ることは禁じた。もし赤ちゃんか生まれると、全身の遺伝子が改変遺伝子になるうえ、この赤ちゃんが子供をつくった時に、子孫にも引き継がれる。

特定の外見や能力を持つ「デザイナーペビー」につながる心配もある。安全性や倫理面の検討はまだ済んでおらず、禁止は当然だ。

1998年に日本で公開された米映画「ガタカ」は、遺伝子操作で生まれつき優れた知能や体力を持つ人間か優遇される社会を描いた。自然な状態の人間は「不適正者」とのレッテルを貼られ、職業選択などで差別される。このような未来は想像したくないものだ。

受精卵のゲノム編集が注目されたのは、2015年4月、中国の中山大学のチームが発表した論文がきっかけだった。

赤ちゃんには育たない変異をもつ受精卵86個を使ってゲノム編集し、うち4個で遺伝子改変に成功したというのだ。

科学者らは2015年12月アメリカ・ワシントンで国際会議「ゲノム編集サミット」を開催し、3日間の議論の末、「受精卵を改変して子供を作るのは無責任」との声明を出した。


いろいろな懸念

だが、「禁止」には踏み込んでいない。
基礎研究については、むしろ推進の方向性が示された。
サミットに参加した高橋智・筑波大教授は、「重い遺伝病の根本治療につながる期待もあり、患者とその家族に配慮した結果だ」と明かしている。

日本では、遺伝子を改変した受精卵から子供を作ることを国の指針が禁じているが、強制力はない。
基礎研究には規定すらない、という。

サミットに出席した石井哲也・北海道大教授(生命倫理)は、
「日本はゲノム編集の規制の議論が遅れている。幅広い分野の専門家や一般の国民を交えた議論が必要だ」と指摘する。
    
作物や家畜の品種改良への応用も進むんでいる。
筑波大の洽薗浩教授は、ゲノム編集で、腐りにくいトマとを作った。京都大の木下政人助教らは、マダイの遺伝子を編集し、筋肉が増えて身を大きくすることに成功している。プタや牛の肉の量を増やす試みもある。
 
ただ、ゲノム編集では、遺伝子を改変した痕跡が残らない場合がある。
自然に起きる突然更異と見分けが付かず、食品としての扱い方に課題が浮上している。
 
もうひとつの懸念は、ゲノム編集技術の主な特許を米国勢がおさえていることだ。

産業化が進めば、多額の特許料の支払いを求められかねない。
このため国は、国産技術の開発を支援している。
  
ゲノム編集に詳しい広島大の山本卓教授(ゲノム生物学)は、「研究で勝っても、産業化された場合に利益が海外に流れるようでは意味かない。国はゲノム編集の国家戦略を作るべきだ」と話している。

医療や農業、食品分野など社会への大きな影響力を秘めたゲノム編集だが、支援と規制のあり方を総合的に考えていく必要がある。


関連参照
遺伝子の改変は自粛する
ゲノム編集の凄さ

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