ナイジェリアはアフリカにあります。念のため。
中国人やブラジル人などと比べると少ないが、在日ナイジェリア大使館によれば、
「査証(ビザ)審査が厳しい日本の入国許可が得られるのは、それなりに技術や意識が高い人が多い」
のだそうだ。
世界で見てみると国外に暮らすナイジェリア人は、英米を中心に全世界で推計500万~1700万人に上るといいます。
ナイジェリア政府は、「ブレイン・ドレイン(頭脳流出)を、ブレイン・ゲイン(頭脳獲得)に」を合言葉
に、海外人材の国造りへの活用を図っています。
実際、貿易や中古車販売、ITなど様々なビジネスを展開する、起業家精神に富んだ在日ナイジェリア人が目立つのです。
また、同郷の絆が強いのも特徴だという。
在日ナイジェリア人は全ナイジェリア36州ごとに「州人会」を設けており、全国組織としての「日本ナイジェリア連合会」もあるほどだ。
実際、東京・池袋で今年5月に開かれたナイジェリア南部イモ州の出身者による「イモ州人会」。
集まった約50人は2時間以上にわたり、日本での生活や仕事について活発に情報交換したりしている。
さて、在日24年目、埼玉県八潮市で非鉄金属リサイクル会社を経営するナイジェリア人、ケネディー・ンナジさんの場合。
・日本語を習得し、商習慣にもすっかりなじんだ。
・正月には新潟の銘酒の一升瓶を抱えて取引先を回る。
・「市場の読みがいい」と、取引先からも信頼されている。
ンナジさんは今月、新たな挑戦を始めた。
インターネットやテレビ広告で母国に高品質な日本製品を紹介し、個人注文を受けて船便で製品を届ける新事業だ。
成功するといいですね。
最後にちょっとナイジェリアのお勉強。
ナイジェリアは人口もアフリカ最大の約1億7000万人で、南アフリカやケニアと並ぶ「地域大国」に位置付けられる。
ただ、治安の悪さや貧困など深刻な社会開題も抱えている。
ナイジェリアは1960年に英国から独立。連邦共和制を導入したが、軍によるクーデターが頻発し、政情不安が続いた。
99年の大統領選でオバサンジョ大統領が民主化に着手している。
その後、豊富な石油資源に支えられて経済成長を遂げている。
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