2015年7月6日月曜日

タンパク質をとるときのポイント



私たちの体は約20種類のアミノ酸で構成されています。

ところが、そのうちの9種類、約半分のアミノ酸は体の中で作ることができません。

体を構成しているアミノ酸のすべてを自分の体内で作ることができるのであれば、外から摂取する必要はないのですが、体内で作ることができないので、他の食べ物に入っているアミノ酸で補完しようというわけです。

さて、さまざまなアミノ酸からなるタンパク質は、肉と魚と卵と大豆と乳製品の5品目に豊富に含まれています。

タンパク質と一口にいっても、それぞれアミノ酸の組成が異なりますから、常に20種類のアミノ酸を揃えておくためには、動物性のタンパク質と植物性のタンパク質を一緒に摂取することがポイントになります。

たとえば、豚肉が好きだからといって、豚肉だけを食べていたら、豚用のアミノ酸しか摂取することができません。

人間と豚は体の作りが違うので、豚を作っていたブロックだけでは、当然足りないピースがありますし、使わないピースも出てきます。

つまり、豚肉のみでタンパク質を摂取するのでは、人としてのアミノ酸バランスが悪くなってしまうのです。
 
とはいえ、この食べ物はアミノ酸組成がこうだから、あの食べ物のアミノ酸組成はああだからなどと考えながら食べるのはとても厄介です。食事のたびに、アミノ酸組成を考えなくてもすむように、組成が異なる動物性と植物性のタンパク質を一緒に摂取しておこうというわけです。

動物性タンパク質と植物性タンパク質を一緒に摂取するといっても、大袈裟に考えることはありません。
たとえば、冷や奴に鰹節をかけて食べるとおいしいし、湯豆腐も昆布や煮干しを入れたお湯で煮て、鰹節を煮出した醤油で食べるとおいしいですね。

おいしく食べようと一工夫するだけで、豆腐と魚、言い換えれば、植物性タンパク質と動物性タンパク質を一緒に摂取することになるのです。
 
肉や魚がメインの場合なら、みそ汁の具を豆腐にし、サラダに水煮の大豆などを入れてしまう、そんな工夫で十分なのです。

ベジタリアンの人であれば、大豆製品だけでなく、雑穀といわれる穀類を豊富にとるようにすると、バランスがよくなります。

1種類の食品からタンパク質を摂取するのではなく、動物性と植物性を組み合わせる、あるいは大豆製品と穀類を組み合わせることで、アミノ酸の種類と数を十分にとる。

これが、タンパク質の食べ方の第1のポイントです。

もう一つのポイントは、食事ごとにタンパク質を摂取することです。

人間の体というのは、タンパク質を」度に大量に吸収することができません。

にもかかわらず、体のあらゆる場所でタンパク質(アミノ酸)は必要とされているので、毎食、吸収できる上限に沿うような食べ方をして、いつでも体内にアミノ酸があるという環境を作ることが大事になるのです。


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