アボカドというフルーツは実に不思議で、
「森のバター」と呼ばれるほど脂肪が多い果物です。
刺身風に切り、ワサビ醤油で食べると、まるでマグロのトロという感じで、その濃厚な味わいに驚きます。
そして、実においしい。
なにしろ、アボカドの20パーセント近くが脂肪で、マグロのトロに匹敵するほど。
まったくトロ風味といっていいでしょう。
しかしバターと違い、アボカドのほとんどが健康にいい不飽和脂肪酸で、動脈硬化や血管の老化を防ぐ働きをします。
成分は若々しさを保つリノール酸やオレイン酸なので、コレステロールの過剰摂取につながるような心配はありません。
しかも、抗酸化のすぐれているビタミンEやC、カロテンなども含まれているので、アボカド自体の脂肋の酸化も防いでくれます。
アボカドのタンパク質の含有量もフルーツの中では抜きん出ていて、必須アミノ酸のトリプトファンの多いのが特徴です。
トリプトファンは脳の中のハピネスーホルモン(幸せホルモン)と呼ばれるセロトニンの材料になるアミノ酸。
セロトニンはイライラを解消し、幸福感をもたらす脳の中の快楽物質で、睡眠をもたらす脳内ホルモンのメラトニンを作ります。
アボカドに多いビタミンEは美容に効果があり、ホルモンのバランスをととのえ血管を若々しく保ち、
老化を防血する働きがあります。
ただし、高カロリーな果物なので食べ過ぎには気をつけましょう。
関連参照:
和食のイロハ
素晴らしき発酵食
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