2016年5月15日日曜日

遺伝にかかわる三つの法則。

私たちは,見た目や体質などが親に似ていることがあります。

これは卵子と精子を通じて、両親の染色体、すなわち遺伝子をもらっているからです。

遺伝子によってつくりだされる特徴を「遺伝形質」といいます。

また髪の毛がまっすぐか、ちちれているかなど、同時に一つの個体にあらわれてこない、相反する特徴を「対立形質」といいます。

このような遺伝形質が親から子へとのように伝わるのか、
その法則を見いたしたのは、
オーストリアの修道院僧グレゴール・メンデルです。

彼は植物のエンドウを使って、遺伝に関する三つの法則を発見しました。
 
エンドウの種子には、表面がなめらかなもの(遺伝子「R」)と、その対立形質としてしわしわなもの(遺伝子「r」)がある。

なめらかな種子のマメ(RR)と、しわしわな種子のマメ(rr)をかけあわせると、雑種第1代のどの子もなめらかな種子(Rr)になり、しわしわな種子は一つもなかったのです。

このように対立形質のうち片方の形質のみがあらわれる法則を「優性の法則」といいます。

また、このときあらわれてきた形質を「優性形質」、あらわれなかった形質を「劣性形質」と呼びます。

さらに雑種第1代のエンドウ(Rr)を自家受粉すると、なめらか遺伝子(R)としわしわ遺伝子(r)は
同じ割合で分かれて子に伝わり、なめらかな種子のマメ(RR、Rr)としわしわな種子のマメ(rr)が3:1でできました。

このように対立形質が同じ割合で分かれる法則を「分離の法則」といいます。

また、雑種第2代を子葉の色についても見てみると優性の黄色と劣性の緑色が3:1であらわれています。

このマメの形と子葉の色のように別々の形質を指定する対立遺伝子が、たがいに干渉せすに優性の法則と分離の法則にしたがうことを「独立の法則」といいます。
 
メンデルが発見したこれらの法則は基本的に私たちヒトを含めて、さまざまな生物の遺伝についてあてはまるのです。


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