2016年3月3日木曜日

人間とコンピュータの棲み分け?

2月22日付けの読売新聞に
「囲碁界、人工知能への一手は?」という一文があった。

コンピューターと人間との戦いの行方を探っている。

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グーグル傘下の会社が新しい人工知能を用いた囲碁のコンビューターソフト「アルフア碁」を開発し、欧州のプロ棋士に勝利した、とのニュースは、日本囲碁界にも波紋を広げている。

囲碁は人間優位の時代が続くと思われてきただけに、プロ棋士の多くは衝撃と驚きをもって受け止めている。

公開された棋譜を並べた棋士は多いようだ。
  
棋聖戦七番勝負のさなかだった井山裕太棋聖も棋譜に目を通し、

「よく調べたわけではないのではっきりしたことは言えないが、相当なレペルとの印象です。プロの碁と言われても納得の打ち方」

と評した。

 
坂井秀至八段は

「これまでのソフトには違和感のある着手があったが、これにはない。様子見の手やコウ立てなど、人間の感覚で打っている感じがある。囲碁はゲームの中で人間の最後の聖域と思ってきただけに、複雑な心境」

と語った。
 
新たな可能性に期待する声もある。

小松大樹二段は

「将棋はコンピューターか強くなって、かえって盛り上がっている面もある。囲碁にも前向きな刺激となって、若いファンをつかむチャンスになれば」

と話す。
 


また、吉田美香八段は

「勝負はコンピューターでも癒やしの碁は人間にしか打てない。着手に込められたメッセージや優しさは人間だけのもの」

とし、囲碁の魅力を見直す機会になるのではないかという。
 
ソフトがさらに強くなった場合、プロ棋士と互角の条件で戦うことになるのか。

今年3月、世界の囲碁ソフトが競うコンピューター囲碁大会が東京で開催される。

計43のソフトが出場する。

今回「アルファ碁」はエントリーしていないが、同じ思考理論のソフトも出場予定という。

昨年まではプロ棋士に対し、優勝、準優勝ソフトが3~4子置くハンデ戦の公開対局が行われてきた。

今回、出場ソフトがレベルアップしていれば、対局条件の変更が必要となる。

大会主催者と日本棋院との間で協議が行われている。

今のところ、棋院は互角での対局は認めない方針だという。

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コンピューターと人間との戦い、という視点であれば、「間違いなくコンピューターの勝ち」となるはずだ。

そう言う場面を見たくない「人」がいるのはたしかだが、
人間とコンピューターの棲み分けは可能なので心配はしなくていいはずだろう。



また、デジタルと人間の関係、位置についても確認しておいたほうが良さそうです。

2015年のニューヨークタイムズにこんな記事がありました。

亡くなった、アメリカ・アップルの共同創業者のスティーブ・ビョブスは自分の子供にデジタルを与えなかった、ということが報じられていました。

また、ツイッターのCEOも、子供にはデジタルを与えていない、ということを。

このことから、デジタルは、「人間の知恵を伸ばすには不適切なツールだということ」

「リアリティのない経験は役に立たない、箱庭みたいな、作り物は役に立たない」

ということを示唆していると思えるのですがいかがでしょうか。


関連参照
棋士が存在する意味

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