若いうちは多少足にトラブルかあっても、骨や筋肉がしっかりしているので、それほど困るようなことはありません。
しかし、その変形や痛みがひどくなってきたときに、本当の足の大切さがわかると思います。
最近、速く歩くことが健康によいというデータが相次いで発表されました。
1つは、米国ピッツバーグ大学の医師の研究で、65歳以上の高齢者3万4485人の歩行速度を分析したところ、
速足の人ほど長生きだったことがわかったというのです。
もう1つは、米国ハーバード大学の医師の研究で、速足で歩く女性は70代になってもガンや糖尿病、心不全、パーキンソン病といった重大疾患にかかりにくいというものです。
よく歩く職業の人は、事務職の人よりも心臓病による死亡率が2分の1に抑えられるという報告もあります。
なぜ、速く歩くことが健康によいのでしょうか。
それは、歩くことで全身の血液循環が促されるからです。
血液は心臓から送り出され、末端までいって老廃物を回収し、心臓に戻ります。
ところが、重力が働いているので、下半身には血液が滞りがちです。
また、血液の逆流を防ぐ静脈弁の機能は、加齢や酷使などにより低下しがちなのです。
それを補っているのが、足の筋肉です。
足の筋肉が収縮・弛緩することで、血液をポンプのように心臓へ押し流しています。
「足は第二の心臓」と呼ばれる理由がここにあります。
心臓のポンプ機能を、足が補完しているのです。
よく歩けば、足の筋肉が大きくなり、心臓に戻す血液も多くなります。
また、歩くことによって呼吸の回数が増えて酸素量か多くなり、心肺機能も高まります。
逆に、普通に歩けなくなって足のポンプ機能がうまく働かなくなると、血液循環を担うのは心臓だけになってしまいます。
心臓にはさらなる負担がかかり、その結果、寿命を縮めてしまいます。
寝たきりになると長生きしないとよくいわれるのは、足のポンプ機能が働かなくなって、心臓に大きな負担がかかるからなのです。
そもそも、誰でも寝たきりにはなりたくないと思います。
そのためにも、一生歩ける足を維持することが大事です。
速く歩いたり、良く歩いたりするには、なにより足が健康でなくてはなりません。
健康な足というのは、足にトラブルがなく、足の機能がきちんと働いている足です。
健やかな足を維持するためにも、足のケアか必要なのです。
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