
これは「お湯に十分に酸素がある」ことと、「95度から98度のお湯」との条件がそろった時に、ティーポット内で起こる茶葉の上下運動のことです。
お湯に浸った茶葉に目に見えない酸素の泡が付き、そのその浮力で茶葉が浮かび上がります。
しぱらくすると余葉は水分を吸った重みによりゆっくりと沈み、今度は、熱湯による対流に乗って浮かび上がっていくのです。
この一連の動きにより、茶葉の一片一片が満遍なくお湯に混ざり、味や色、香りがしっかりと抽出されるという訳です。
使用する水は、含まれているミネラルの量によって硬水(含有量が多い)と軟水(少ない)に分けられます。
一般的にヨーロッパは硬水で日本は軟水です。
硬水は紅茶のカテキンと化合して色が濃くなり、渋みや香りがマイルドになります。
軟水は色が薄くなりますが、味が強く出て、香りも立ちやすい傾向があります。
硬水か軟水かは、飲む人の好みで使い分けるといいでしょう。
その上で大切なのは、酸素を多く含んでいる水を使うことが大事です。
水道水であれば、なるべく多くの酸素を含ませられるように、蛇口から勢いよく水を出すようにしましょう。
また、くみ置きの水ではなく、新鮮な水を使いましょう。
やかんやポットなどのくみ置きの水は、酸素量が少なくなっています。
ミネラルウォーターの場合は、よく振って空気に触れさせ、酸素を取り込んでから使用しするようにしましょう。