2017年3月13日月曜日
バーチャルリアリティの登場
自分の部屋を飛び出してフランスの首都パリの空を鳥のように飛び回ったり、海の中に潜って魚を見たり出来る。
そんな驚きの体験ができるようになっています。
これは「仮想現実(バーチャルリアリティ、VR)」と呼ばれる新しい技術です。
現在はゲームなどの遊びが中心ですが、
技術がさらに進歩し、いろいろな分野で利用されることが見込まれています。
これを自宅でVRを体験するには、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)という機械を頭に装着します。
分厚いスキー用のゴーグルに似た形をしていて、かぶると目の前の画面に現実の風景のような映像が写し出されます。
HMDには頭に動きを感知するセンサーがついていて、上や下を向いたりする頭の動きに合わせ、映像が滑らかに動きます。
まるで、画面の別の世界に入り込んだ感覚を味わえるというわけです。
これらの映像は高性能のパソコンなどによってつくり出されます。
乗り物酔いのように気分が悪くなることもあるのでメーカーはしようの対象を12歳以上などと決めています。
昨年は家庭用ゲーム機「プレイステーション(PS)4」につなげて遊ぶHMD「PSVR」が発売されるなど、VR体験がぐっと身近になりました。
VRは遊びだけでなく、わたし達のの生活を便利にすると期待されています。
将来ば自動車の運転免許や飛行機の操縦資格を取る試験を自宅で出来るようになるかもしれません。
試験場とインターネットで接続してHMDをかぶれば、実際に運転や操縦の試験と同じことができると、技術を開発している人たちは考えるからです。
また、プロ野球チームの東北楽天イーグルスがVR技術を使ったトレーニングシステムを今年から活用し始めるというニュースもあります。
これは打者が投手の投げるボールを仮想体験することで試合のパフォーマンス向上を目指すものです。
HMDを装着するとあたかも自身が実際のバッターボックスにいるような状態になり、
投手の投球を体験することが可能となるのです。
見る、聞くことに加え、触れる、かぐ、味わうという三つの感覚を再現する研究も進んでいます。
まだ広くは出回ってはいませんが、モノに触れた感覚を指に伝える機械も開発されています。
たとえば、HMDで小鳥が指にとまる映像を流すと、自分の指先にその重みが感じられるというのです。
これは腕に特殊な装置を巻いて体に弱い電気を流して実現させます。
こうした技術が完成すれば、ロボットと組み合わせ人の立ち入れない場所での作業が簡単に出来るようになります。
手頃な価格で現実に寄り近い感覚を再現できる製品やサービスを売る事を目指し、多くの会社が技術を競っています。
ラベル:
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