2016年2月12日金曜日

日本のカカオづくり、小笠原・母島で

東京都の小笠原村の母島で栽培されたカカオを使ったチョコレートが完成した、というニュースが新聞にでていました。

 「『東京』の名に恥じない貴重なチョコを作りたい」という草加市の製菓会社の提案に、母島の農園が協力して実現した。

途中、植えたカカオの木が全滅するなどの困難を乗り越え、試作品を完成させた。商品化は2018年の見通しとなる。
 
カカオは、赤道を中心に
南北の緯度20度以内の地域で主に栽培されている。

東京から約1000キロ南にある母島は北緯26度。国産カカオの栽培を思い立った塚製菓の平塚正幸社長(66)が同村の農家に提案した。

栽培が始まったのは2010年。1000粒の種を植えて、167本が芽を出したが、2、3か月で枯れてしまった。

そこに、「南方の農産物を栽培してみたい」
と名乗りを上げたのが、母島でレモンなどを栽培してきた折田一夫さん(68)だった。

平塚製菓の支援を受けた折田さんは、大型のハウスを建設。台風にも耐えられる特注品で、カカオを大事に育て、2013年10月に初の収穫を迎えた。

「不安だらけだったが、本当にできるんだと自信を持てた」と折田さんは振り返る。 

カカオの実から豆を取り出すには発酵や乾燥の作業が必要で、チョコの試作品ができたのは昨年3月という。

外国産カカオで作ったチョコに比べて「マイルドでフルーティー」な味わいだといわれる。

今年は500本の木から約500キロのカカオ豆を収穫できる見通しだという。

来年はその4倍の収穫を見込んでいる。

平塚社長は「母島をカカオ・アイランドにして、島おこしにつなげたい」と意欲を語っているそうだ。

夢のある楽しい話ではありませんか。

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