2016年3月25日金曜日

貧血には鉄分よりタンパク質

昔ほど多くはないようですが、いまでも貧血で苦しんでいる女性は少なくありません。

とくに、過剰なダイエットがその原因になっていることが多いようです。

そして医者の対応も昔から少しも変わっていないです。
「貧血は鉄分の不足が原因」というマニュアルにしたがって、鉄剤を出すだけなのです。
 
しかし鉄分を補給しただけで貧血がよくなることはないのです。

そんなことは、少し栄養のことを勉強すればわかることなのです。

だが、自分たちだけの勝手なマニュアルを信じて疑わない医者にとっては、そんな勉強は余計なことなのだろう。
 
貧血とは、赤血球の中にあるヘモグロビン(血色素)の量が不足している状態のことをいいます。

ヘモグロビンは酸素を運ぶ役割を持っているので、これが足りなくなると組織の末端で酸欠状態が起こり、そのため顔色か悪くなったり、立ちくらみを起こしたりするのです。

当然、どうやってヘモグロビンを増やすかが貧血対策のポイントになります。

そこで何を考えればいいのか。

足りないものを増やすには、それを作るための材料を仕人れればいいのです。
 
ヘモグロビンの材料は、グロビンというタンパク質とヘム鉄という鉄分です。

ヘモグロビンという名前を見れば、このふたつが欠かせないことは明らかだろう。

医者の対応が間違っているのは、二つの材料のうちの鉄分のほうにしか目を向けていないところなのです。

鉄分だけを与えても、ヘモグロビンは増えないのです。必要なのは、まずタンパク質なのです。
 
それ以外にも、摂るべき栄亙素はたくさんあるのです。

ヘモグロビンが出来上がるまでには、
ビタミンB6とB12、葉酸、ビタミンC、銅、ニコチン酸などか求められます。

たしかに鉄分も必要な成分のひとつだが、
医者が出す鉄剤には、タンパク質もビタミン類も銅も何も入っていないのです。


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2016年3月18日金曜日

人工知能と棋士との囲碁対決

人工知能と棋士との囲碁対決が話題になった。

結果は4戦目で一矢を報いた棋士の李9段の1勝4敗に終わった。いろいろ問題点が出てきた。

アットランダムだが、書き出して見る。


・まだ人間に追いつくにはあと10年くらいはかかると昨年ぐらいまでは見られていたのが一気に追い抜いていったこと。

・今回使ったコンピューターはスーパーコンピューターではなくコンピューターの心臓部にあたる装置(CPU)1200個を以上をつないで計算した。事前にどんな手を打てば良いか絞り込むための学習を済ませてあった。

・その学習は「深層学習」。人間は未知の状況でも過去から学んだ経験から次の行動を考える。深層学習もコンピューター自身が複雑な情報を処理する際に、過去の情報からどう判断するべきかを自ら学んで処理する。
アルファー碁は、過去の対局記録を読み込み、次の一手をどう打てばいいかを自動的に学んだ、という。

・この深層学習(ディープ・ラーニング)は、ゲームだけではなく、クルマの自動運転やロボットの
制御、医療の画像診断など多くの分野で活用されつつある。今後の社会を変革する可能性があると言われています。

・人間はたとえば、猫の写真を見れば一瞬で猫を判断出来る。
しかしこれまでのコンピューターはこれが苦手だった。事前に人間が猫の特徴を細かく教え込む必要がありました。

この弱点を克服できる手法が深層学習。大量の画像を読み取り、猫なら猫の共通するヒゲや耳の形などの特徴をコンピューターが自分で見つけていく。
その結果、猫の画像を猫だと認識できるようになるのだ。

・アルファー碁も、プロ棋士らの16万対局、約3000万の盤面の画像を読み取って、次の石をどこに打てば最終的に勝つ確率が高いかを学んでいった。

・この深層学習の活用はいろんな分野で進むと思われている。たとえば、ガン細胞などを画像から見つけ出す医療診断、街角の映像から不審者を見つけ出す警備ソフトなどだ。

・ただ、日本では必ずしも深層学習の研究者は多くないのだ。
産官学の積極的な取り組みがこれから必要になってくるはずだ。


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2016年3月11日金曜日

オメガ3系とオメガ6系



脂肪と聞いただけで
眉をひそめる方が多いのではないでしょうか。

低脂肪・低カロリーばかりが叫ばれる今日、
「健康とは相反するもの」という認識すらあるかもしれまぜん。

しかし、何かと悪名高きこの栄養素も、
人間にとってはなくてはならない存在なのです。
 
スポーツ界でも、「アスリートの食事は高タンパク低脂肪」というのが合言葉のようになっていますが、安易な高タンパク食は体に負担をかけます。

そして脂肪の場合は、その「種類」が大きなポイントとなります。

確かに脂肪をとりすぎないことは大切ですが、どんな脂肪を選択するかでその人の健康状態はまったく違ったものになってしまうのです。

脂肪には大きく分けて飽和脂肪酸不飽和脂肪酸の二つがあり、飽和脂肪酸は牛肉や豚肉、乳製品など動物性の脂肪に多く含まれています。


不飽和脂肪酸はさらに、

オメガ3系不飽和脂肪酸(以下オメガ3)と
オメガ6系不飽和脂肪酸(以下オメガ6)という

主な2種類に分類できます。

オメガ3には、サケやイワシなどの魚油に多いエイコサペンタエン酸(EPA)とドコサヘキサエン酸(DHA)、フラックスオイル(亜麻仁油)やシソ油に多いα‐リノレン酸があります。

α‐リノレン酸は体内でEPAやDHAに変化します。

一方、オメガ6にはコーン油やゴマ油、マヨネーズなど、一般的な植物油の主成分であるリノール酸や、動物性の脂肪に飽和脂肪酸とは別に合まれるアラキドン酸が該当します。

リノール酸は体内で主にアラキドン酸に変化します。
 
飽和脂肪酸は体内で合成できるため、食事からとる必要は必ずしもありません。
むしろ、とりすぎによる弊害のほうが指摘されるくらいです。

牛や豚の体温は人間より高いため、これらの動物の脂肪は融点が高い、つまり高温にならないと溶けないのが特徴です。

こんなに固まりやすい脂肪を体温の低い人間がとりすぎれば、血管や血液に悪影響を及ぼすのは容易に想像できるでしょう。

一方、オメガ3とオメガ6は、どちらも私たちの体内では作り出されないことから、食事などを通して外から補う必要がある必須脂肪酸です。

そして、この二つの必須脂肪酸が全く正反対の性格を持っているということが、大きな特徴であると同時に、注意しなければならない点です。

まず、どちらも細胞膜の材料になることは共通しています。

オメガ3はEPA・DHAの形で、オメガ6はアラキドン酸の形で細胞膜を構成しますが、

・オメガ3の比率が高いと細胞膜の柔軟性を高めるのに対し、
・オメガ6のほうが多いと細胞膜を硬くすることが明らかになっています。

細胞は全身に60兆個も存在するわけですから、細胞膜の性質が私たちの体に及ぼす影響は計り知れません。

細胞膜は、栄養素の取り込みや老廃物の排出、細菌やウィルスの侵入防止、細胞同士の情報伝達など、私たちが生きていくうえで基礎となる言要な役割を果たしています。

筋肉や血管、心臓はそのしなやかさが鍵となり、
これらが正常に機能するかどうかは細胞膜の柔軟性にかかっているといっても過言ではありません。

また、脳や目での適切な情報伝達においても、それぞれの細胞膜を正常に機能させる上で
オメガ3とオメガ6のバランスは非常に大切です。

注意すべき点のもうひとつは、エイコサノイドとしての働きです。

エイコサノイドとはオメガ3のEPAとオメガ6のアラキドン酸からそれぞれつくられ、ホルモンのようにさまざまな体内機能の調節を担う物質で、局所ホルモンと呼ばれることもあります。

オメガ3とオメガ6はここでも相反する作用があり、
・例えば出血が起こるとアラキドン酸由来のエイコサノイドが増えて血液を固めようとするのに対し、
・血栓ができそうになるとEPA由来のエイコサノイドが作り出されて血液を流れやすい状態にします。


また、アラキドン酸由来のエイコサノイドは
・炎症を増大させる働きがあるのに対し、

EPA由来のエイコサノイドは
・炎症を最小限にとどめる効果があります。


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2016年3月3日木曜日

人間とコンピュータの棲み分け?

2月22日付けの読売新聞に
「囲碁界、人工知能への一手は?」という一文があった。

コンピューターと人間との戦いの行方を探っている。

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グーグル傘下の会社が新しい人工知能を用いた囲碁のコンビューターソフト「アルフア碁」を開発し、欧州のプロ棋士に勝利した、とのニュースは、日本囲碁界にも波紋を広げている。

囲碁は人間優位の時代が続くと思われてきただけに、プロ棋士の多くは衝撃と驚きをもって受け止めている。

公開された棋譜を並べた棋士は多いようだ。
  
棋聖戦七番勝負のさなかだった井山裕太棋聖も棋譜に目を通し、

「よく調べたわけではないのではっきりしたことは言えないが、相当なレペルとの印象です。プロの碁と言われても納得の打ち方」

と評した。

 
坂井秀至八段は

「これまでのソフトには違和感のある着手があったが、これにはない。様子見の手やコウ立てなど、人間の感覚で打っている感じがある。囲碁はゲームの中で人間の最後の聖域と思ってきただけに、複雑な心境」

と語った。
 
新たな可能性に期待する声もある。

小松大樹二段は

「将棋はコンピューターか強くなって、かえって盛り上がっている面もある。囲碁にも前向きな刺激となって、若いファンをつかむチャンスになれば」

と話す。
 


また、吉田美香八段は

「勝負はコンピューターでも癒やしの碁は人間にしか打てない。着手に込められたメッセージや優しさは人間だけのもの」

とし、囲碁の魅力を見直す機会になるのではないかという。
 
ソフトがさらに強くなった場合、プロ棋士と互角の条件で戦うことになるのか。

今年3月、世界の囲碁ソフトが競うコンピューター囲碁大会が東京で開催される。

計43のソフトが出場する。

今回「アルファ碁」はエントリーしていないが、同じ思考理論のソフトも出場予定という。

昨年まではプロ棋士に対し、優勝、準優勝ソフトが3~4子置くハンデ戦の公開対局が行われてきた。

今回、出場ソフトがレベルアップしていれば、対局条件の変更が必要となる。

大会主催者と日本棋院との間で協議が行われている。

今のところ、棋院は互角での対局は認めない方針だという。

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コンピューターと人間との戦い、という視点であれば、「間違いなくコンピューターの勝ち」となるはずだ。

そう言う場面を見たくない「人」がいるのはたしかだが、
人間とコンピューターの棲み分けは可能なので心配はしなくていいはずだろう。



また、デジタルと人間の関係、位置についても確認しておいたほうが良さそうです。

2015年のニューヨークタイムズにこんな記事がありました。

亡くなった、アメリカ・アップルの共同創業者のスティーブ・ビョブスは自分の子供にデジタルを与えなかった、ということが報じられていました。

また、ツイッターのCEOも、子供にはデジタルを与えていない、ということを。

このことから、デジタルは、「人間の知恵を伸ばすには不適切なツールだということ」

「リアリティのない経験は役に立たない、箱庭みたいな、作り物は役に立たない」

ということを示唆していると思えるのですがいかがでしょうか。


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棋士が存在する意味

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