また、薬の影響で射精できない場合や、解剖学的な異常によって射精できない場合もあります。
たとえば、糖尿病になると、射精時に膀胱頚部の閉鎖ができなくなるのです。
本来ならここが閉まって、精液がペニスの先に送られていくわけですが、開いたままになってしまう。
そうなると、精液が膀胱のほうへ逆流してしまうことがあるのです。
これは「逆行性射精」と言います。
また、前立腺肥大の治療薬で「ユリーフ」という薬があります。
この薬には射精の第一段階である「前立腺や精嚢のほうへ精液を送り込む」ことができなくなる副作用があります。
精液を外に出そうとする律動は起こるのですが、精液が送られてこないのです。
この薬によって体にどんなことが起こるのか、自分で確かめた人がいます。
実際に服用してマスターペーションをしたのです。
「そうしたら本当に、出ない!」精液が出てこないのです。
射精に伴う律動、つまりビュッビュッという感覚はあるのですが、精液が出てこないため、スカーツスカーツとなるのです。
空気が出てくるような、なんとも言えない空振り感。
出るべきものが出ないというのは、本当に気持ちが悪いものです。
翌日も同様にマスターベーションをしても出てこなかったので、さすがに焦りました。
3日目には無事に射精できましたので、安心した、と述べています。
射精のしくみは非常に緻密で、段階的な作用があります。
神経や血管の病気、あるいは薬によって、この作用が起こらなかったり、誤作動を起こしてしまうこともあるのです。
「普通に射精できない」陰には、なんらかの異常があると考えてもいいでしょう。
ただ、こうした例は非常に少ないです。
ある調査では、大多数が早漏や遅漏であり、しかもそのうち77%は膣内射精障害でした。
関連参照:
男性不妊の問題
http://kore-ii.mobi/danshi-hunin/category15/
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