2015年8月28日金曜日

最近のスポーツクラブ事情


高齢化の進展に伴い、大手スポーツクラブの多くは、会員数の過半数が50歳代以上となっている。

経済産業省の産業活動分析(2014年)でも、スポーツクラブ使用料支出全体に占める年代別世帯主の割合は、50歳代以上か84%を占める。

スポーツクラブにとってシニア層は大切な顧客といえ、様々な対応を講じている。


たとえば、
 
●全国に約200店舗ある「コナミスポーツクラブ」は、12年に     60歳以上を対象に「OyZ運動 スクール」を始めた。

週1~2 回の指定日時に、各1時間のプログラムで、下半身の筋力アップや脳の活性化を図る運動を効果的に行っている。現在半数の約100店舗で行われている。

スポーツクラブの入会方法は、営業日の指定時間内ならいつでも行ける「一般会員」というのがが主流。  「シニア層は、運動する日時を決めてしまう方が、長続きしやすい」のだという。

●大都市圏を中心に展開する「東急スポーツオアシス」も、14店舗 で、シニア向けの[はつらつ体づくり教室]などを開いている。

一般の会員か訪れない休館日を利用 したり、専門スタジオを設けたりしているのが特徴で
「若者と一緒だと、気後れしてしまう」というシニアの声を受けての試みであるという。       
 
まだ一般的な重り式のトレーニングマシンだけでなく「油圧式のマシン」を利用できる店舗もある。

けがをした際のリハビリなどでも使われるタイプで、関節への負荷が少なく、無理なく筋力を付けることができる。 

「セントラルスポーツ」も、2013年度から70店舗でシニア向けの運動教室「SASSO(颯爽)」を開始した。

1回1時間、全6回でプログラムを組んでいる。歩行に必要な筋力とバランス感覚を向上させる運動のほか、ゲームやレクレーションなども体験できる。


「ルネサンス」は「膝・腰機能改善水中運動スクール」として、体に負担をかけることなく取り組めるプールでの教室を開催している。

一般会員向けには「ストレッチ」や左右の手足で違う動きをして脳の活性化も促せる「シナプソロジー」と名付けたプログラムなど10~30分の親しみやすい内容もそろえている。

シニア向けの教室に入らず、一般会員となる場合にもシニア向け割引制度を設けているクラブも多い。

ただ、シニア向けプログラムでは運動前後に血圧を測ったり、レッスン中に給水タイムを 設けるなどの配慮がなされているが、一般会貝の場合は自分で体調チェックや水分補給などをする必要がある。

元気なシニアが本当に増えてきた。

「サザエさん時代のおじさん、おばさん」はもういないのである。

関連参照
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