2015年10月11日日曜日

高齢者の早起きと睡眠障害のこと

年をとると、PER2という時計遺伝子の機能が下がってきます。

このPER2遺伝子は、CLOCK-1という寿命をつかさどる遺伝子とBMAL1という肥満遺伝子が重り合して作られているのです。

このPER2は、年をとると機能が下がってくるので、24時間のサイクルを作れなくなり、前倒しするのです。

すると夜早く眠くなって、朝早く目が覚めてしまうことになるというわけです。

だから、高齢者は総じて早寝早起きなのです。


でも、これを正常に戻すには、このPER2をアジャスト(調節)する必要があるのです。

起きた時に青い光線などを浴びると、調節できます。

だから朝、十分に光を浴びることが必要なのです。

このサーカディアンンリズム、(概日リズム)の乱れが原因になり、睡眠相前進症候群(早眠、深夜覚醒)という病気が起きます。

これは、高齢者に多いのです。

あまり聞き慣れない病名ですが、睡眠障害のひとつです。


また、睡眠に関しての誤解もあります。

8時間寝ればなんでもいい、夜何時に寝ようが同じだとか、そういうのは誤解です。


体を修復する成長ホルモンが多く分泌されるのは、深夜2時前後の数時間です。

だから、夜10時頃に寝るというのはベストなのです。概日リズムの調節が大事なのだから。

朝起きたら、光を浴びて散歩しようということです。

光を浴びれば、ビタミンDも増え、骨粗程症予防にもなるのです。

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