2015年1月7日水曜日

「残念な体型」にならないために

何もしなければ、脂肪が蓄積されていくだけという話です。


私たちは、昔の人に比べて明らかにからだを動かさなくなっています。

移動は電車か車、階段よりもエスカレーターかエレベーター。

どんどん低筋力になる一方で、飽食が進み、メタボリックシンドローム (内臓脂肪症候群)という言葉が生まれるほど、現代人は内臓脂肪を蓄えやすい生活をしているのです。

 
メタボリックとは「代謝」という意味で、メタボリックシンドロームとは内臓脂肪がついたことによって、代謝がうまくはたらかなくなり、動脈硬化になりやすくなることです。

動脈硬化は、日本人の死因の約3割を占める心筋梗塞や脳梗塞などの脳・心血管系疾患の引き金になります。

 
平成20年度からは健康診断の項目にウェストの測定が追加され、その基準として男性85cm、女性90cmまでが正常値という目安も示されています。


それ以上ウェストが大きいと、内臓脂肪がつきすぎていて前述したような疾患のリスクが高まるため、「メタボに要注意」ということが、国を挙げていわれるようになったのです。
 
実際、日本では40~74歳の男性では2人に1人、女性では5人に1人がメタボリックシッドロームを強く疑われるか、その予備軍といわれていますから、年齢とともに太ってきた、おなかが出てきたと感じている人は要注意ですね。
 
20代、甘くみても30代前半までは、意識して運動をしなくてもそれなりに体型を維持できている人はいます。

しかし、そういう人が「食べても体重は変わらないから」と、好きに食べたり飲んだりしていたとしましょう。35歳を過ぎるとどうなるか。「最近、おなかが出てきたな」「ウェストまわりに脂肪がついてきた」などと自覚し始めます。

そして、40歳を過ぎる頃には、からだのあちこちがたるんできて、ぽっこりおなかの中年体型が定着してしまい、なかなかもとには戻れない、という状態になりかねません。
 
個人差はあるものの、おおむね30代のうちは特別何もしなくても、生まれつきの体質でなんとか乗り切れるでしょう。

しかし、40歳前後を境に、運動を習慣にしている人と、そうでない人の差がはっきりとあらわれる傾向かあります。同い年で、一方はスリムで若々しい体型を保っているのに、もう一方はおなかぽっこりの中年体型というのは良くみかけるところです。

からだ全体にメリハリがなくなり、ずんぐりと丸いオジサン、オバサン体型に……。
 
後者のようないわば「残念な体型」にならないためには、やはり運動を習慣にするか、生活レベルを上げる以外に対策はありません。

何もせずに楽をしているだけでは、残念ながら、人は年を重ねるごとに太りやすく、筋力も低下していってしまうのです。


関連参照:
素晴らしき発酵食
ビタミン・ミネラル・便利事典
サプリメントとの付き合い方 
「加齢」との付き合い方
アディポネクチンの増やし方 



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