2014年5月13日火曜日

精子の頭部に遺伝情報

精子の頭部には遺伝情報が入っている!

人の精子の全長は約60μmです。

全体は、頭部、中間部、尾部、終末部に分かれています。

頭部の長さは5μmしかありません。

しかし、この頭部には、核があり、この中に遺伝情報のDNAが入っています。


また、頭部の先端に受精時において卵に侵入するための機能を持つ「千体」と呼ばれるものがあり、ここに含まれている酵素を出して卵子の周囲にある透明帯に穴を開け、授精の手がかりとなる役目を果たしています。


精子は、鞭毛構造を使って活発に動きますが、そのエネルギーを供給するのが、中間部の存在するミトコンドリアです。


中間部や尾部、終末部にはDNA情報は認められず、受精後の機能することはないようです。

精子の鞭毛は、機関誌などの鞭毛と同様に9+2の軸糸としての基本構造をもっています。電子顕微鏡を用いるとその構造が見えます。

精子の運動率が低い精子無力症の中にはこの9+2の構造が壊れて9+0になっている場合があるようです。

このような構造の精子は運動がほとんどなく、自然に授精することはまずないので、顕微授精の適用となるようです。


関連参照:
男性不妊の問題

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