特に女性の場合、もともと股関節(大腿骨頭を受け止める骨盤のへこみ)が浅い方は、増えた体重を支えにくいので股関節に重い負担となり、痛みを生じることがあります。
先天性股関節脱臼症までいかなくても、こうした傾向のある方は加齢や体重の増加に伴い、関節への負担は増すものです。
減量しても痛みがなくならず、受診の結果、関節の摩耗が著しいようなときは、手術で人工股関節にする選択肢もあります。
急なひどい痛みのときは、整形外科へ至急受診が必要です。
骨と関節は専門なので、状態に応じてX線撮影の撮り方も考えてもらえるはずです。
また、まれに骨折ということも考えられますが、このときはもう動けなくなっているでしょう。
太腿の付け根の骨折は背景に骨粗鬆症が潜んでいます。
よろけて転倒した場合や就寝中にベッドから転落しての骨折などというケースがこれです。
転落直後には動けて、ベッドに戻れたのに、朝になってみたらもう起きられなくなっていた。そういうときに大腿骨を折っている可能性があります。
介護を受けるようになった方に。おむつ骨折・の起こることも知られています。
寝たきりの方は関節が拘縮していて、おむつを替えるときの力で、骨が折れてしまうことがあるのです。
また、大腿骨頭壊死も考えられます。
原因は分かっていませんが、加齢に伴う血液循環の悪化も考えられる重大疾患です。
超高齢者になるとこうしたことが起きている可能性も排除せず、いろんな可能性を考えてみましょう。
乳ガンや肺ガンが進んで、骨転移が起きても股関節の痛む可能性はありますから。
関連参照:
「加齢」との付き合い方
老化。焦げ・枯れ・錆びと
健康ライフのヒント集
スリムさんの感想
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