まず、変形性脊椎症のために、骨と骨の間のクッション性が低下している場合です。
腰椎すべり症や椎間板ヘルニアの可能性もあります。
圧迫骨折から脊柱全体に歪みが生じて、専門的には横突起とか林間靭帯、つまり関節同士の連結部分に障害が起きていても腰痛になります。
X線写真やMRIによる検査をしても、画像上、何の変化も見られない腰痛も多々あります。
このような場合は筋肉の血流循環が悪いこともあります。
中高年になると骨、筋肉の状態がどうしても悪くなりますが、その背景には血流の悪化が関連します。
オフイスワーカーならば近年の労働環境からも大きな影響を受けているはずです。
交通手段の発達により、とかく歩くことがめっきり減り、都市部にはターミナル直結の快適すぎる集合住宅が林立しています。
また、郊外の生活はますます車に依存しています。
意識してないと、体を動かす機会は減り続けます。
職場ではパソコンの画面をのぞき込んだまま、姿勢も変えずに一日を過ごす。通勤時は微動だせずスマホで何かをチェックする生活。
そのときは自分にとって楽な姿勢であっても、決してよくない姿勢をひたすら固めているようなものです。
これが筋肉の血流によくないのです。
さらに関節や骨と骨をつなぐ靫帯に負担をかけ、腰痛や肩こりの原因になっています。
座ったとき、足を組むくせはありませんか?
骨盤の中の関節(腸骨と仙骨の間の仙腸関節)のずれを引き起こすことによって腰痛や肩こりの原因になりますから要注意です。
受診すべきは整形外科ですが、こうした生活を改善しなければ、処方された薬や湿布もその場しのぎのものになってしまいます。生活スタイルの見直しも望まれるところです。
また、前立腺ガンや大腸ガンなどが進行し、骨転移しても腰痛を起こすことがあります。痛みが続くようなら受診してください。
関連参照:
「加齢」との付き合い方
老化。焦げ・枯れ・錆びと
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