2015年5月4日月曜日

運動になぜ炭水化物が必要なの?

運動するためにはなぜ炭水化物が必要になるのでしょうか?

運動に限らず、人間が長い時間働いたり動いたりするには、体内でエネルギーを燃やし続けなければなりません。

エネルギー源として使用される栄養素として、炭水化物、脂肪、たんぱく質があります。

中でも炭水化物は、私たちのカラダの中でもっともよく使われるエネルギー源です。

もちろん脂肪やたんぱく質もエネルギーとして消費されますが、あまり効率がよくありません。


運動するときのエネルギーのほとんどを炭水化物に依存するのは、分解・吸収が速く、効率がいいからです。
 
食べ物から炭水化物を摂ると、体内で最小単位の単糖類であるブドウ糖に分解されます。

ブドウ糖は血液を通して全身に運ばれ、エネルギーとして消費されます。使われなかったブドウ糖がいくつか合わさって、肝臓など体内に貯蔵される形になったものをグリコーゲンといいます。

ブドウ糖は、スムースにエネルギーを燃やす回路に入ることができます。
素早く燃えて、いちばん効率がいいのがこのグリコーゲンなのです。
 
ですから、激しいトレーニングやスタミナアップには、事前に炭水化物をしっかり摂って、体内にエネルギーを十分に保存しておくこと、そして運動後にも必ず補給することが基本となります。
 
体内でエネルギーを燃やす回路というのは1種だけで、脂肪は前処理をしてやっと燃焼する回
路に入っていきます。

しかも、脂肪は単体で燃えることはなく、炭水化物が燃焼する中で、脂肪も燃えるのです。
 
また、カラダの状況によって燃焼の比率が変わります。いわゆるハードな運動をして脈拍が高くなりすぎると、炭水化物の燃え方が優位になります。

逆に、ダイエットに活用する方法ですが、ウォーキングや軽めのジョギングなど脈拍を下げた有酸素運動をすれば、脂肪が燃焼しやすくなります。

何も運動していない静穏なときは、脂肪が優位に燃焼しています。
ただ、エネルギー消費量は小さく、燃焼の量はあまり期待できません。寝ているときの基礎代謝も脂肪が優位です。

筋肉の多い人は基礎代謝が高く、寝ている間に消費される脂肪分も多くなり、太りにくいカラダになるわけです。使

われなかったブドウ糖はグリコーゲンとなって貯蔵されるといいましたが、このグリコーゲンは肝臓のほかにも骨格筋の中で待機していて、エネルギーとして使用される出番を待っているのです。
 
肝臓に蓄えられたグリコーゲンは、全身に向けてエネルギーを放出しますが、筋肉の中のグリコーゲンは、貯蔵されたその筋肉のためにしかエネルギーを供給することはありません。

腕の筋肉を使えば、腕の筋肉に貯えられたグリコーゲンを消費して貯蔵量が減少するので、腕に疲労を感じるわけです。
 
運動選手などが競技によって使う筋肉も違ってきます。
よく使う筋肉は筋線維も太くなり、そこに蓄えられるグリコーゲン量も多くなります。だから太くなった筋肉が動くだけのパワーが出るわけです。

それぞれの筋肉が同じ量のエネルギーしか蓄えられなかったら、ボディが大きくなっても、ガソリンタンクが小さいままになってしまって、これはもう完全なエネルギー不足になっています。
 
私たちのカラダは実にうまくできているので、徐々にガソリンタンクを大きくしていって、エンストを起こさないようにしているわけです。



関連参照:
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焦げ・枯れ・錆びと老化
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