極端なダイエットは、結局食事を偏らせることだ。
日系ハワイ移民が、和食からアメリカ食に替えたことにより、健康を損なって寿命を縮めた。
アメリカ食では、一つの食材をたくさん食べる。
例えば、ハンバーガーなどはビッグサイズ、ステーキも500グラムは当たり前だ。ハワイなどへ旅行に行って、まるで草履のようなステーキに驚いた人も多いのではないだろうか。
偏った食材を摂取すると、内臓は非常に強いストレスを受ける。それが体に大きな悪影響を及ぼすのだ。
テレビや雑誌などの健康情報に乗せられて、バナナやリンゴ、納豆など、単品ダイエットに安易な気持ちで挑戦することは、とても危険である。
最初こそ、やせたり、お通じがよくなったり、効果があらわれるかもしれない。
しかし、悪影響は、10年後、20年後にあらわれる。ストレスによって、老化が促進されるため、健康が損なわれ、寿命が短くなってしまうこともある。
がんや糖尿病、認知症などの発症リスクも上がる。
一時的な効果があっても、長い目で見た時に、健康でなければ意味がない。肌や頭髪など、美容面でもマイナスにしかならないのは明白だ。
また、普通のダイエットも、安易に始めるべきではない。
ダイエットで、人がまず取り組むのは、「食事の量を減らす」ことではないだろうか。
消費カロリーが摂取カロリーを上回ればやせる。子どもでもわかる、簡単な理屈だ。
しかし、栄養バランスを保つたまま、摂取カロリーを減らすのは、実は非常に難しい。
例えば、糖尿病患者には、治療の一環として、一日の摂取カロリーを1200~1600キロカロリー
に抑える「カロリー制限」が行われる。
バランスよくカロリーを配分するため、食事中の炭水化物、タンパク質、脂質の割合は、6:2:2と決められている。
その中で、ビタミンやミネラルを不足なく摂取するのは、実はそう簡単なことではない。
糖尿病患者の食事メニューは、管理栄養士が食品交換表と呼ばれる表に基づき、それぞれの食品のカロリーと栄養価を計算して、決める。
逆に言うと、そこまで厳密に行わなければ、「栄養バランスを保つたまま、カロリーだけを減らす」ことは不可能なのである。
何の計算もせず、食事量だけを減らしたら、栄養バランスが崩れることは目に見えている。
だから、素人が安易に「カロリー制限」に手を出すべきではないのだ。
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