
チリ産ワインは手頃な価格と口当たりの良さで急増し、フランス産を脅かしているというのだ。
ひとえに、日本とチリの経済連携協定(EPA)で、価格を下げ安くなった影響か大きい。
渋みが少ないチリ産は日本人好みとされる。
日本の小売り王手の西友ではI~8月のチリ産ワインの販売数量が前年同期より約5割も増えました。
売り場では30種類を超え、輸入ワインの約4割を占めています。
メルシャンの調べでは、6月時点のスーパーでのチリ産ワインの平均販売単価(750ミリリットル)は約590円。輸入ワイン全体の平均より約110円安いのです。
日本とチリのEPAは2007年に発効、ワインの関税は1リットルあたり原則15%から4.6%まで段階的に下げられています。
今後、19年には関税が撤廃される予定なのです。
財務省の貿易統計によると、チリ産の14年の輸入量は4369万キロリットルで、06年の5倍超になっています。
15年1~7月はチリ産が2828万キロリットルで、フランス産(2647万キロリットル)を上回っています。
予断は許さないが、業界では
「今の勢いが続けぱ、今年はチリ産が首位のフランス産を抜く」(ワイン輸入大手)
との見方が多いのです。
・「サンターヘレナ」のブランドでチリ産ワインを販売するアサヒビールは、l~8月の販売数量が前年同期比約2.6倍で、年間の販売計画をI・5倍に上方修正しました。
・メルシャンは、チリの大手醸造所とライセンス契約を結んで30種類を販売し、主力の「フロンテラ」は14年の販売数量か前年比12%増だったのです。
オーストラリア産も今年1月のEPA発効で値下げが予想され、輸入ワインの販売競争は激化が必至です。
需要が高まる年末に向け、販売競争が激しくなりそうののです。
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