2015年6月18日木曜日

コラーゲンにミネラルが付着したもの。骨

というと、反射的にカルシウムが浮かんできますが、骨はカルシウムだけでできているわけではありません。

骨は、タンパク質で作られています。しかも、板や棒のように同質のものが均一に詰まったようなタンパク質ではなく、コラーゲン線維といって、スジ状、網状の構造をしています。

スジ状、網状の構造は脆いので、そのすき間やまわりにカルシウムをはじめとするミネラル類が付着していきます。
 
骨を鉄筋にたとえる人がいますが、まさしくその通りだと思います。漢字では「骨」と書きますが、骨の作りは鉄骨ではなく、鉄が格子状になっている鉄筋と同じなのです。
 
格子状の鉄だけでは巨大な建造物を支えることができませんから、すき間にセメントを入れていくわけです。

それと同じように、骨も、コラーゲン線維のスジだけでは脆いので、カルシウムなどのミネラル類を間やまわりにつけて強くするのです。
 
セメントは石灰岩や粘土などの粉末を水で練ったものですが、骨の場合は、石灰岩や粘土にあたるのがカルシウムで、水の役割をするのがビタミンCになります。

ビタミンCが接着剤のような働きをし、しなるような粘りを与えてくれるため、私たちの骨は衝撃に強くなるのです。
 
たとえば、棚の上のものを取るために飛び上がったとしましょう。
飛び上がったら、重力で自然に下りてきますから、着地するときに腫や足が全体重を受け止めることになります。


もしも骨が単なる硬いだけの固まりだとしたら、折れてしまうか、欠けてしまうか、粉々になってしまうか……。
 
いずれにしても原形をとどめておくことは難しいでしょう。

けれど、私たちの骨というのは、硬いだけではなく粘りも持っているので、しなって衝撃を分散させることができ、全体重を受けても壊れることはないのです。
 
ですから、骨を強くしたいと思ったら、カルシウムだけでなく、タンパク質やビタミンCも必要になります。
コラーゲン線維はタンパク質でできているので、ことさらコラーゲンと限定して考えずに、タンパク質を多く含む豆腐、肉、魚といったものからとりましょう。

特に、背を伸ばしたいという成長期の子供などは、タンパク質の補給はとても大切です。


関連参照:
スポーツと栄養と
40歳の不都合な真実 
焦げ・枯れ・錆びと老化
健康ライフのヒント集
スリムさんの感想


↓クリックをお願いします。

0 件のコメント:

コメントを投稿