2015年6月21日日曜日

脳の栄養は血液が運ぶ糖分

アスリートたちのことを、失礼な表現ですが、「脳が筋肉でできている」という人がたまにいますが、実は脳には筋肉はありません。

筋肉がないということは、エネルギーを貯蔵しておくタンクがないということです。

貯蔵できないから、いつも供給されていなければなりません。
 
お腹がすくと頭がボーツとしてくるのは、脳にエネルギーを運んでくれる唯一のルート、血液中に糖分が少なくなっているからです。

低血糖になるから、頭を回すために必要なエネルギーが入ってこないのです。

疲れたときに、甘いものを食べるとすっきりするような気がするのは、血液を介して糖分が運ばれたためです。

反対に、食べすぎると頭がボーツとして眠くなるのは、消化を活発にするために胃の方に血液が行ってしまうためです。
 
脳が通常通り機能するには、血糖値が一定していることが大切ですが、血糖値というのは面白い性質を持っていて、急激に上がった場合、下がったときと同じカーブで、急激に下がってしまうのです。

砂糖を溶かした水は血糖値を最も早く上げることができます。

しかも、運動をしていないときというのは、血糖値が上がりやすくなっているため、一気に上がってしまうのです。そして、上がってからしばらくすると、一気に下がるのです。
 
私たちは低血糖の状態では生きていけませんから、一気に下がると不安定な状態となり、恒常性が働き、必ず上げて元に戻したいと思うのです。

「砂糖が砂糖を呼ぶ」という表現をしますが、まさにその通りです。

血糖値が急激に上がったり、下がったりを繰り返していては、情緒も、精神も安定するはずはありません。

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