2014年10月29日水曜日

ミドリムシ。30~50歳代の女性に人気が広がり

ミドリムシは池や田んぼなど主に淡水に生息する藻類です。

名前に「ムシ」とありますが、昆虫ではありません。

体長は0.05~0.1ミリと顕微鏡を通さないとはっきり見えない微細な単細胞生物なのです。

植物と同じように光合成で栄養分を体内にため込む一方、細胞を変形させて自力で動きます。

生物学上はワカメやコンブの仲間ですが、
植物と動物の両方の性質を併せ持っているのです。

 
栄養成分も、植物に含まれるビタミン類やミネラル、人の体内では作れない必須アミノ酸、
サバやイワシなどの青魚に多いDHA(ドコサヘキサエン酸)など計59種類が確認されています

植物にある「細胞壁」がないため、人の体内で効率よく栄養を吸収できるとされ「未来の食材」
として注目を集めているのです。


この素材を商品化につなげてきたのが、学名をそのまま社名にしたユーグレナ

研究者が設立したこの会社は、外敵が寄りつきにくい特殊な培養液を開発し、屋外でミドリムシを大量に生産できる技術を2005年に確立しました。

ミドリムの光合成に欠かせない日射量も多い沖縄・石垣島に、年間60トンの粉末を生産できる
設備を整え、食品メーカーなどに提供しています。  

ミドリムシの粉末はうぐいす色で、抹茶とほとんど見分けがつかないのです。
藻類だけに、そのままなめると昆布だしのような味だといいます。


はじめの頃はなかなか一般に受け入れられずサプリメントなどに限られていました。

ですが、コンビニ大手のファミリーマートや流通大手のユニーグループが昨秋、ミドリムシ入りヨーグルトを販売すると「30~50歳代の女性を中心に人気が広がった」といいます。

イトーヨーカドーはは、この10月13日から全国160店舗で、食品メーカーと共同開発したポテトチップスや即席みそ汁、飲料など17品を一斉に発売しています。

4月にクッキーやスープなど9品を数量限定で売り出したところ好評で、第2弾として始めたのです。
 
首都圏中心に展開する小田急百貨店も今月から、ミドリムシ入りおせち料理の予約を受け付けているのです。

ラーメン店やカフエなどでも、メニューに採り入れる店が出始めています。


栄養学の専門家は、

「さまざまな可能性を秘めた面白い素材だ。ただ、今のところは、お年寄りや子供など栄養が不足したり、偏ったりしがちな人向けの栄養補助食品と考えるのがいい」

と話しています。

広がりがいろいろ出てきて、目が離せない面白い材料です。しばらく注目でしょうか。


関連参照:
ビタミン・ミネラル・便利事典
サプリメントとの付き合い方 
「加齢」との付き合い方
アディポネクチンの増やし方 

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