音読しているとき、脳はどんな働きをしているのでしょうか?
考えてみます。
まず、列になっている文字を読みます。
列になっていることを認識するには、空間の中に文字列がある、というふうに見ていきます。
次に漢字とひらがなをそれぞれとらえていきます。
これを音声にするのですが、その漢字とひらがながどんな読み方をするのかを文字知識、音韻知識、意味知識、文法意識を総動員して、認識していきます。
文字によっては知らないものもあるでしょう。辞書を引いたり、ほかの人に聞いたりする作業もでてきます。
そして、最終的に声に出して読みます。発語です。
これらの活動を脳の領域で見ていくと、頭頂部の連合野、側頭部の連合野、大脳左半球の頭頂部連合野、前頭前野の下前頭回など、さまざまな領域が活動しています。
新聞を声に出して読めば、脳を使うことから黙って読むよりいい老化防止法なのです。
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