2014年11月18日火曜日

「伝統食」は先人の知恵の結晶

近年、日本は欧米を理想に掲げ、食生活においても欧米型の食事を追いかけてきました。

肉、卵、牛乳などの動物性たんぱく質を積極的に食べることが健康によいと思い込み、ひたすらそれらを多く食べるように努めてきました。

その結果、伝統的な和食よりも、バターをたっぷり塗ったトーストにハムやベーコンを添えた目玉焼き、お昼はハンバーガーやチーズたっぷりのパスタなど。

夜は特大のビーフステーキ。食間にはケーキのおいしいお店情報を集めてお茶を楽しみ、アイスクリームやジェラートを食べている。

気がついたら、こんな食生活が日本の主流になっていたのです。


ところが、あこがれの欧米型食生活を手にいれるとともにメタボ体型が増え、さらに大腸がんや乳がんなど、それまで欧米人に多かった病気が日本人の間にも増えてきてしまったのに気づいきています。


最近になってようやく、和食のよさが見直されてきましたが、それも海の向うで起こった和食ブームが逆輸入された形で知るのですから、複雑な思いがします。
 
世界各地の食習慣は、それぞれの地域でとれる穀物や野菜、魚などを土地の風土や気候に合わせて調理したもので、長い歴史を通して形づくられ、受け継がれてきたものということができます。

人間にとって、は単なるエサ(食餌)ではなく、まさしく文化(食事)そのものなのです。

日本では、米やアワ、ヒエなどの雑穀類を主食に、周囲を海に囲まれていることから、魚や貝類、海藻をよく食べ、さらに季節の野菜や豆を組み合わせた独自の食生活を育んできました。

それらの組み合わせは栄養学的に見ても非常にすぐれたものであることがようやく、検証されてきています。

また、長い間、そうした食生活を続けてきたことから、日本人の体質は日本食の消化・吸収に適したものになっています。

日本人の腸は雑穀を消化しやすいように欧米人より30%も長いのです。

欧米型の食事は日本人の体質に合いにくく、欧米型の食生活を続けると、日本人は欧米人以上に糖尿病や腸がんなどになりやすいといえます。


関連参照:
ビタミン・ミネラル・便利事典
サプリメントとの付き合い方 
「加齢」との付き合い方
アディポネクチンの増やし方 

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